1年最後の節目の日、大晦日。
みなさんは年末、年越しそばを食べていますか?
ゲン担ぎの意味を込めて、毎年なんとなく年越しそばを食べている方は多いと思います。
しかしながら「そばが嫌い」「そばが食べられない」という方は一定数います。
近年ではそばが食べられない人たちが、「年越しうどん」を食べるという話題も耳にします。
一部の意見の中には「年越しうどんはだめ」という声も上がっていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
ぜひ最後までご覧ください。
年越しそばの意味
年越しそばが縁起物であることは確かですが、具体的にどのような意味があるのでしょう?
➀厄落とし
そばは切れやすい食べ物であることから、一年の苦労や災難を断ち切ると言われています。
確かにそばは、うどんよりも切れやすいですよね。
➁健康長寿
そばの細くて長い特徴が「細く長く続く」という意味を持ち、「健康長寿」「家庭がいつまでも続いていく」という意味があります。
日本には生き方を表す際に「太く短く」「細く長く」という慣用句を使います。
一般的には、健康に長生きすることが良いとされているため、「細く長く」はポジティブな意味を持ちます。
➂金運向上
金銀の細工師が、散らばった金粉を集める際にそば粉を使っていた背景から、金運向上の意味も持つようになりました。
そば粉と金粉、意外な組み合わせですよね!
年越しうどんがだめと言われる理由
年越しそばの意味は理解できたかと思いますので、うどんの特徴と照らし合わせながら確認してみましょう。
➀厄落とし(×)
うどんはコシが強く、そばのように簡単には切れません。
苦労や災難を断ち切るという意味に当てはめることが出来ないことが、年越しうどんがだめと言われる理由になっているようですね・・・。
➁健康長寿(△)
そばの「細く長く」に対して、「太く長い」うどん。
太く長くは、日本語の慣用句としては使われていない言葉だったようです。
しかし言葉の意味としてはとても良い印象を持てますね!
➂金運向上(×)
そば粉自体の利用背景が、金運向上に繋がっていました。
したがってうどんでは、金運アップの条件を満たすことはできません・・・。
以上のことから年越しうどんは、そばと同様の条件は満たしていないことになります。
しかし一部の地域で、年越しうどんが食べられていることも事実。
香川県や秋田県など、うどんが名物の地域では大晦日にはそばではなく、うどんが食べられています。
うどんの太くて長い特徴から、「幸せが長く続く」という意味が込められています。
そばとは違うゲン担ぎがあるということになりますね!
年明けうどんを食べる文化ができた!
近年、「年明けにうどん」が注目されていることをご存知でしょうか?
うどんが名物の香川県では、うどんの消費と販売促進の取り組みで「年明けうどん」を呼びかけるようになったのです。
白いうどんに赤い具材をトッピングすることで、縁起の良い紅白のうどんを「年明けうどん」としています。
年始から1月15日までに食べると良いとされ、長い期間楽しむことが出来ます。
年明けうどんには、年越しうどんと同様に「太く長く幸福が続くように」という願いが込められています。
「年明けうどん」のどん兵衛がある!?
年明けうどんの反響は大きく、なんとカップ麺どん兵衛でも年明けうどんが販売されていました!
どん兵衛には赤い梅干しが入っているようです。
カップ麺ながら、お正月らしい華やかなパッケージで気分が上がります。
しかし2023年~2024年の年末年始には、年越しうどんのどん兵衛は販売されていなかったようです。
もし、今年の年末に見つけることが出来たら、ぜひ購入してみてください。
年越しうどんは食べてはだめ?理由や解決方法をご紹介!【まとめ】
いかがでしたしょうか。
年越しそばと意味はことなりますが、年越しうどんにもとても素敵な意味が込められています。
決して年越しに食べてはだめということはありませんので、来年の幸せを願いながら、ぜひ年越しうどんを食べてください。
また、年明けうどんの文化は年々浸透しつつあります。
年越しうどんを年明けうどんにするのもありですし、両方食べることも出来ますよね!
ぜひお好きな食べ方で、年越し・年明けうどんを美味しく味わってください!