お歳暮は一般的に12月13日〜20日くらいまでに贈るもの。
それは大掃除、お正月準備などであわただしい年末を避けるべきという考えから。
または年末年始は実家や旅行…なんてご家庭もありますよね。
でも、実は20日以降に届いたらダメなわけではないんです。
贈りたい品が在庫切れだった、あるいは天候や交通の関係で配達が遅れたり。
理由はそれぞれですが、年内ギリギリで届くこともあるでしょう。
感謝の気持ちをこめて、お礼状はきちんと送りたいもの。
でも、今から出したら届くのが年明けになってしまう…なんてこともありますよね。
だったらお礼状は省略して年賀状にお礼文をひと言付け加えらばいい?って思いがち。
まずは結論から。
お歳暮のお礼状は年賀状と一緒にしてはいけません。
それぞれお礼状と年賀状を用意したとしても一緒にポストに投函するのも避けましょう。
当然、お正月にお礼状が届いてしまうので。
なぜ年賀状にひと言書き添えてはいけないのか。
お正月以外ならいつ送ればいいのか。
そんな疑問を解決していきましょう。
【お歳暮のお礼状】と【年賀状】は別もの
お歳暮とは1年を締めくくる日本の大事な習わし。
それに対するお礼なので、やはりその年のうちにしたいもの。
かわって、新年のごあいさつをするのが年賀状。
新年を迎えるよろこびや日頃の感謝、これからも変わらないお付き合いをお願いするためのあいさつ状。
新年のあいさつのための年賀状に、お歳暮のお礼が書かれていたら…。
「ついで」感をとても感じませんか?
年賀状についでにお礼を付け加えました的な。
それを相手も感じてしまったら、とても失礼にあたります。
私自身、お歳暮のお礼が書かれた年賀状なんて見たことありません。
では、友人や親戚など気心が知れた人はどうでしょう。わざわざお礼状を出すほど堅苦しくない関係なら?
たとえ気さくな間がらの人にだってお礼の電話やメールはしますよね。
親しき仲にも礼儀あり、ですから。
誰でもなにかいただいたら必ずお礼は言うはず。
そんなお礼の気持ちを年賀状についでに書いてしまうのはどうでしょう。
年賀状はあくまでも新年のごあいさつ。
お礼状とは別ものなので、お礼を書き添えるのは避けましょう。
お礼状を出すなら松の内以降に
年々早まる傾向にあるとはいってもお歳暮を、年末に受けとることも。
そんな時お礼状はどうしても年明けに届くことに。
でも、間違っても年賀状と一緒に出さないようにしてください。
お正月は年賀状が届くだけにしておきましょう。
では年賀状の時期を避けるならいつ送ればいいのでしょう。
それは1月8日以降。
地域によって少し違いはありますが、一般的に8日までが松の内。
松の内とはお正月に来ていただいた神さまにゆっくりしてもらう時期のこと。
仕事も始まったりしてお正月は三ヶ日だけと思いがち。
でも、8日までがお正月なのでお礼状を出すならそれ以降に。
もちろんお礼の電話はいただいた時にしておくべき。とりいそぎ電話で失礼しますとそえておくといいですね。
8日以降に出す手紙やはがきは寒中見舞い
寒中見舞いを少し誤解している人がいるかもしれません。
喪中の方が年賀状の代わりに出すものと思っていませんか?
または年賀状を出しそびれてしまった時とか。
確かにその通り。
ただ8日以降、立春の日まで誰かに出す手紙やはがきはみな寒中見舞いにあたるんです。
「寒中見舞い申し上げます」という改まったことばを使わなくても、寒さに対する気づかいの文章は入れますよね。
お礼状を書くときももちろんそうです。
お礼状は改まったものなので、季節のあいさつは必ずいれます。
これはお歳暮だけでなくすべてのお礼状を出すときの基本。
年賀状を送ったのにまた送るの?と思われがち。
たしかに時期が近いからちょっと不自然に思うかもしれません。
でもなんども言いますが、年賀状とお礼状は別もの。お礼状は8日以降にきちんと送りましょう。
お歳暮の【お礼状】を年賀状に一言だけ添えて省略しても良いの?まとめ
感謝の気持ちがこめられたお歳暮。
相手にも感謝の気持ちをこめてお礼状は送りたいもの。
年の終わりギリギリにいただいたとしてもあせらないで。
年が明けた8日以降に寒中お見舞いだして出せば問題なし。
お礼状を出さずに年賀状に書き添えたり、年賀状と同時期に着くことは避けましょう。