3月14日はホワイトデー。バレンタインの1ヶ月後にあたるこの日、日本では「バレンタインにもらったチョコレートのお返しとして何かをプレゼントする日」として知られていますね。
実はこの「ホワイトデー」は日本発祥の独自文化なんです。
それでは…どうしてこのような文化が生まれ、何故ホワイトデーという名称がつけられたのでしょう?
はい!今回の記事のテーマはそのものズバリ「ホワイトデーの由来」です。
ホワイトデーが生まれた時期や名称の由来について2018年最新情報として、調査し、独自の見解も含めてホワイトデーの謎を解き明かしてまいりますので…。
どうぞ最後までお付き合いくださいね!
ホワイトデーはなぜ始まった?3月14日に決められた理由は?
ホワイトデーがどのようにして始まり、なぜ3月14日に定まったのか…。
その由来についてお話をする前に、まずは対となるイベント・バレンタインの起源に関して触れておく必要があります。
もともと海外の文化であるバレンタインですが、日本で本格的に流行しだしたのは1958年ごろ。
日本のお菓子メーカーの販売促進計画の一環として広まったとされるのが一般的にも広く知られていますよね。
実はホワイトデーについても同様で…文化の始まりはお菓子メーカーやそれに関わる団体・販売店などがきっかけです。
ただし、元祖を主張する陣営は下記の通り複数あるため、どこから始まったかははっきり特定することは出来ません。
- 「不二家・エイワ」や「石村萬盛堂」などのお菓子メーカーが「バレンタインのお返し」向けの商品を宣伝・販売したのをきっかけとする説
- 飴菓子業界の団体「全国飴菓子工業協同組合」が三越・電通といった企業と協力しイベント及びキャンペーンを始めたとする説
これらは1970年代の出来事で、本格的に文化として定着したのは1980年代に「ホワイトデー」という名称が世間に広まった後のこと。
それまでお菓子メーカーがそれぞれ違う名称で打ち出していた「バレンタインのお返し」のためのキャンペーン。
これが「ホワイトデー」というひとつの名前に落ち着いたのは百貨店や広告業界など、製造よりも「販売を促進する側」の意向によるところが大きい様子。
一大イベントとして他業界を巻き込んで盛り上げるために、呼び名は統一されていた方が好都合ですからね。
また3月14日に日付を決定したことについてですが、こちらも諸説あります。
バレンタインの由来ともなった、バレンタイン司祭の逸話にさかのぼって決定されたとする説がまずひとつ。
こちらは、下記のエピソードがホワイトデーの日付を決定した根拠であるとしています。
“269年当時のローマでは、兵士の自由結婚を禁止する政策を定めていた。
そんな中で一組の男女の結婚を許したバレンタイン司祭は、2月14日に責任を問われ殉教。その男女が後にあらためて愛を誓い合ったのが一ヶ月後である3月14日だった。”
また他に、日本で「飴」がはじめて作られたのが3月14日であることを理由に全国飴菓子工業協同組合が日付を定めたとする説などもあります。
ホワイトデーの名前の由来は?案外大した理由は無かった…!
それではいよいよ、ホワイトデーの名前の由来という謎に迫っていきたいと思います。
情報サイト等で調査したところ、名称決定については以下のような理由があるということが分かりました。
- 白は純潔・純愛をイメージさせる色である
- 白は縁起の良さや幸福を象徴する色として知られる色である
- お菓子の原材料ともなる砂糖が白いことに由来している
こうして見てみるとそこまで深い意味のある理由ではないですね。
「白く」はあるが「面白くはない」
…なんつって。
ただし「お菓子を贈るという行動」や「若者向けの純粋な恋愛イベント」としてホワイトデーを定着させようという試みには、イメージ的にもぴったりの名称だったのかもしれません。
実際、文化として日本ではかなり強く根付いていますからね。
さて…ホワイトデーは日本独自のものである、ということは冒頭にも書いた通りです。
海外では台湾・中国・韓国あたりのアジア圏に見られるのみで、これらの国々でもホワイトデーが始まったのは日本の影響によるところが大きいとされています。
他国にホワイトデーが存在しない件については、元祖であるバレンタインの風習自体が「女性からに限らず、男女で贈り合う」点で日本と異なるため…ということも理由として考えられます。
しかし「バレンタインのお返しにプレゼントを」という文化・発想は欧米にはありません。
それなのに日本ではどうしてここまでホワイトデーの文化が独自発展し定着するに至ったのでしょうか?
次の項目では、その理由について迫っていきたいと思います。
なぜ日本だけ?ホワイトデーが文化として定着した理由を独自に考察!
それでは次に、ホワイトデーがなぜ日本でここまで強く根付く文化となりえたのか、なぜ日本だけの習慣となっているのかを独自の見解で考察していきたいと思います。
結論から言うと…ホワイトデーイベントが定着したのは「お返しをするという行為」自体が日本の文化にマッチしていたからであると考えられます。
年賀状やお歳暮に代表されるように、日本には「もらったらお返しをする」という文化がもともとありました。
このため「バレンタインのお返しを何かしなくちゃ…」という日本人の心理をうまくついたお菓子業界のホワイトデー戦略は大成功し、日本の文化に溶け込んでいったのではないか…ということですね。
「他人から何かを施された際に、お返しをしなければならないと感じる心理」のことを「返報性」といいますが、心理学の分野においてもこの返報性は日本人に特に強く働くということが分かっています。
ここにも、ホワイトデーが定着することとなった根拠がありそうな気がしますね。
そして、こちらもまた独自の解釈になりますが…。
周りの空気を読んだりお互いのことを考えて行動したりする「良くも悪くも日本人らしい振る舞い」は、日本が革命や争いでなく話し合いや人との和によって生まれた国家である…というところからきているのかもしれません。
そして、もしかしたらこの和の国の精神が「もらったら返すという文化」に繋がり、現代のホワイトデーを習慣づけたのではないでしょうか。
突飛な解釈ですが…皆さんはどう思われますか?
まとめ
今回は「ホワイトデーの由来」をテーマに、名前の由来や起源とされる説のご紹介、考察をさせていただきましたがいかがでしたか?
2000年以降からは友チョコ流行などによるバレンタイン文化の変遷も見られ、それに伴ってホワイトデーのトレンドも年々徐々にですが変化しています。
お菓子以外を返すというパターンも珍しくなくなっていると知って個人的にはびっくり。
これからも時代に合わせてそのスタイルを変えていくことでしょう。
せっかくの日本独自の文化ですので…皆さんも、ホワイトデーを存分に楽しんでお過ごしになってくださいね!