生チョコを作る時に必要なのが「生クリーム」。売り場に行くと、生クリームより安いホイップが並んでいて、迷ったことはありませんか?
「ホイップと生クリームってそもそもなんなの?」
「違いはなに?」
「生チョコの生クリームはホイップで代用できる?」
そんな疑問が浮かびますよね。
簡単に言うと、生クリームは「乳製品」でホイップは「油」もしくは「生クリームに何か入っているもの」です。
生クリームは濃厚なミルクの風味とコクが特徴です。
反対にホイップはアッサリさっぱりした味わいです。
ホイップでも生チョコを作ることは可能ですが、そのまま代用できない場合も!失敗しない代用方法についても解説します。
生クリームとホイップってなんなの?
同じ売り場に同じように並んでいるけど値段が違う……安いか高いかだけの違いで同じ物なの?と思ってしまいがちですが、実は全然違うものなんです!
生クリームとは?
生クリームとは「生乳や牛乳、特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」です。
コクがあって、ミルクの香りが良いのが特徴です。
脂肪分の割合は18%から55%ほど。
お菓子作りに使うのは35%から50%くらいのものが多いです。
価格はホイップより少し高め。
ちなみに特別牛乳とは「しぼりたてを殺菌処理せずにそのまま飲んでも大丈夫」という認証を国から受けた牛乳のことです。牧場などで購入できます。
牛乳と生乳の違いは、絞って殺菌したものが生乳で、それを濾過したり均質化したものが牛乳です。
ホイップとは?
ホイップとは「生クリームの一部、もしくは全てが植物性油脂に置き換わっていたり、添加物が入っているクリーム」のことを指します。
添加物が入っているかどうかの違いだけで、生クリームと変わらない40%前後の乳脂肪分を含む商品も多いです。
価格は生クリームよりも安め。
アッサリとしてクセの無い味わいなので、生クリームのしつこさや牛乳臭さが苦手な方はホイップの方が好みかもしれません。
生チョコの生クリームはホイップで代用できる?
生チョコの生クリームはホイップで代用できます!
しかし、生チョコにとって乳脂肪分と水分はとても重要です。
ホイップは生クリームより乳脂肪分が少ないか入っていないので、生チョコに入れる場合は量を減らす必要があります。
味は生クリームを使った生チョコよりもアッサリになります。生クリームのミルク感も無いので、生チョコの風味としては淡泊なものになります。
しかしそれが一概に悪いというわけではありません。生チョコがくどくて苦手な方にとっては生クリームを使わずにホイップで作ったものの方が好みかもしれません!
しっかりコクのある生チョコを作りたい時は生クリームを使って、さっぱりした生チョコがいい時はホイップと使い分けるのもオススメです。
ホイップで作る生チョコのレシピ
前述した通り、ホイップと一口に言っても生クリームと変わらない乳脂肪分を含むものもあります。
乳脂肪分が30%以上あれば、生クリームをホイップで代用するとしても、元のレシピのままで問題無いと思います。
ここでは、植物性油脂100%のホイップを使ったレシピをご紹介します。
材料
ホイップ 50g
無塩バター 10g
ココアパウダー 適量
作り方
(2)ホイップとバターを小鍋で熱して、鍋の縁がふつふつとしてきたら火を止める
(3)刻んだチョコレートに(2)を入れてチョコレートが均一に溶けるまで混ぜる
(4)型に流し込み。冷やし固める
(5)カットしてココアパウダーをまぶす
加熱しすぎるとホイップは分離してしまうので、温め過ぎないように、沸騰手前くらいで止めるのがポイントです。
ホイップを生クリームほど熱く出来ない分、チョコレートは早く溶けるように細かく刻みましょう。
生チョコ作りはホイップで代用できる?【まとめ】
生チョコに使う生クリームとホイップについてまとめました。
生クリームは「生乳や牛乳、特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」です。
ホイップは「生クリームの一部、もしくは全てが植物性油脂に置き換わっていたり、添加物が入っているクリーム」で、100%植物性油脂の物もあれば、添加物が入っているだけの違いで、生クリームと同じく40%前後の乳脂肪分を含むものもあります。
いずれも生チョコを作る際に生クリームの代用品として使うことができます。乳脂肪分が40%程度あるものは生クリームの代用品として使うとしても、レシピを変える必要はありません。
100%植物性油脂のホイップはそのまま代用してしまうと固まらない場合があるので、ホイップの量を減らすか、専用のレシピを使いましょう