クッキーのレシピには「生地を寝かせる」という工程が出てきます。
「クッキーの生地を寝かせないとどうなるの?」
「生地を寝かせることにどんな意味があるの?」
そんな疑問にお答えします!
結論から言うと、クッキーの生地を寝かせないと、焼き上がりが硬くなってしまいます!
クッキーの生地を寝かせるのは、ズバリ「クッキーをサクサクにするため」です!
小麦粉が持つ粘り気の成分「グルテン」は低温でその働きが弱まる性質があります。
冷蔵庫で生地を冷やして、その働きを弱めることで、クッキーがよりサクサクの食感になるのです。
また、生地を冷やしておくことで型抜きが綺麗に出来るメリットもあります。
時間がかかってしまうデメリットはありますが、生地を寝かせた方が美味しいクッキーが出来ますよ!
クッキーの生地を寝かせないとどうなるの?
クッキーの生地を寝かせないと、「焼き上がりが硬くなる」「生地が柔らかくなって扱いにくくなる」「生地にムラができる」などのデメリットがあります。
寝かせないメリットは早くできることくらいなので、食感や仕上がりを大事にしたいのであれば、クッキーの生地は絶対に寝かせた方が良いです!
生地を寝かせることにどんな意味があるの?
クッキーを寝かせないデメリットをご紹介しましたが、これは裏を返せば全て生地を寝かせるメリットになります。
生地を寝かせるのは「生地をサクサクの食感にするため」「生地を扱いやすくするため」「生地を均一な仕上がりにするため」なのです!
1つずつ解説していきます!
*寝かせることでクッキーがサクサクになる!
クッキーを寝かせる1番の理由は「サクサクに焼き上げるため」です!
小麦粉を使った生地を捏ねることで、「グルテン」と呼ばれる粘り気の成分が作られます。このグルテンが多いと、クッキーの食感が硬くなってしまいます。
グルテンは低温でその働きが弱くなるため、冷蔵庫で生地を寝かせる必要があるのです。
生地を冷やすことで扱いやすくする!
クッキーの生地にはたっぷりのバターが練り込まれています。室温に置いておくと、バターが溶けてドンドン生地が柔らかくなってしまいます。
生地が柔らかいと綺麗に型抜き出来なくなるので、冷蔵庫で冷やしてバターを硬くした状態で扱うのが望ましいです!
バターが冷えた状態の方が、焼成時にクッキーのフチがだれてしまうこと無く焼き上がるので、仕上がりも綺麗ですよ!
生地を均一に仕上げる!
生地を混ぜてから時間を置くことで、水分が均一に行き渡り、生地全体が馴染んで均一な状態になります。
ムラが無くなることで表面も滑らかになり、綺麗に仕上がります。
また、レシピに記載されている焼き時間は「冷蔵庫で寝かせて冷えた生地」を焼くための時間ですので、室温の生地を同じ時間焼くと焦げてしまう可能性があります。
どのくらい寝かせたらいいの?寝かせすぎるとどうなる?
クッキーを寝かせる時間は1時間から1日程度です。
生地が傷んでしまうほど放置しなければ、基本的に寝かせすぎということはありません。
そのまま置いておき過ぎると生地が腐ってしまうので、2日以上置いておくのはオススメ出来ません。
2日以上寝かせておきたいときは、冷凍しておくと良いでしょう。解凍は常温ではなく冷蔵庫内で。
生地を寝かせる時は、冷蔵でも冷凍でも乾燥しないようにラップで隙間なく包んでおきましょう。
1時間も待てない!
寝かせるメリットより時間がかかるデメリットが上回る!という場合は、強引に普通のレシピで作らず、「寝かせないクッキー」のレシピや他のお菓子に切り替えることをオススメします。
元から寝かせないで作るレシピなら、どうなるんだろう?と不安にならずに済みますね!
検索すると寝かせないレシピもたくさん出てきますから、是非チャレンジしてみてください!
クッキーを寝かせないとどうなる?【まとめ】
クッキーを寝かせないとどうなるのか?という疑問についてまとめました。
クッキーを寝かせないと、「生地が硬くなる」「生地が扱いにくくなる」「ムラができる」というデメリットがあります。
クッキーの生地を寝かせる目的は3つ。「食感を良くする」「生地を扱いやすくする」「均一に仕上げる」ことです。
冷やすことでクッキーが硬くなる原因のグルテンの働きを弱め、サクサクの食感に仕上げることが出来ます。
また、生地の中のバターは冷やした方が扱いやすくなるため、冷蔵庫で休ませた後の方が綺麗に成型できます。時間を置くことで水分が馴染むので、生地が滑らかになるメリットもあります。
また、レシピにある焼成時間は「冷たい状態」の生地を焼くための時間なので、冷やしていない生地をその時間通りに焼くと焦げてしまうリスクもあるので注意が必要です。
生地を寝かせるのは1時間から1日程度。傷んでしまうほどでなければ寝かしすぎということはありません。
冷凍でも保存できるので、たくさん作って冷凍でストックしておくのもいいですね!