お盆の季節になると、スーパーなどで見かける「盆菓子」。
中でも代表的なのは、お砂糖の塊でできた「落雁」ではないでしょうか。
お盆が終わったあとの落雁、皆さんはどうしていますか?
「お仏壇から下げたらそのまま処分してしまう」という方もいるかもしれません。
そもそも落雁はどのような意味を持って、お供えしているのでしょう?
本記事では落雁をお供えする意味、お供え後の使い道についてもまとめてみました。
ぜひ最後までご覧ください。
お盆で見る砂糖の塊の正体は「落雁」
落雁は一般的にお葬式や法要、お盆などに祭壇や仏壇に供えられます。
今でこそ普通に手に入るお砂糖ですが、昔は超高級品。
落雁はお砂糖の塊でできていますから、当時はとても価値のあるものだったと言えます。
「仏さまには上等な美味しい食べ物を召し上がってもらう」
そんな意味を込めて落雁がお供えされるようになったようです。
お盆にお供えされる落雁は、色鮮やかなものが一般的ですが、お葬式の際に用いられるのは「白色の落雁」です。
仏教にとって白色には、「純粋な魂で旅立つ」という意味があります。
「悲しいことが続きませんように」という思いも込められています。
色ひとつ取ってもこんなに深い意味があるのですね。
お盆に落雁をお供えする意味
私の家の仏壇にも、毎年お盆の季節には落雁がありました。
幼少期の私は「どうしてカラフルなお砂糖の塊なんて置いてるんだろう?」と思っていました(笑)
私は仏教が身近な家庭で育ちました。
成長するにつれて、お盆の意味や習慣は自然と当たり前になっていきました。
みなさんはお家にお客様が来るとき、お茶やお菓子を用意しますよね?
お盆に落雁をお供えするのは、それと同じことだと私は思っています。
今の私たちがあるのは、ご先祖様の存在があったから。
お盆は年に1度、ご先祖様をお家に迎えて供養する大切な期間です。
お盆には感謝の気持ちをこめて盆菓子をお供えしたいですね。
落雁は何から作られている?
落雁はお米や大豆の粉末と砂糖を混ぜて固めた、日本の伝統的なお菓子です。
乾燥させて作られるため、日持ちもしてくれます。
私は子どものころ、お供えが終わった落雁をそのまま食べていました。
当時の落雁のイメージは、「甘くて硬いお砂糖の塊」。
あまりにも硬いので、完食できなかった記憶があります(笑)
高級な落雁は口に入れるとほろほろと崩れて食べやすいものもあるようです。
しかしスーパーなどで手に入る落雁は、そのまま食べるのは少々苦労するかもしれません。
落雁の使い道
*温かい飲み物やヨーグルトに入れる
落雁をすりおろして粉末にしたものを、お砂糖の代わりとして使う方法です!
「お家で甘いコーヒーや紅茶を飲む」
「毎朝ヨーグルトにはちみつをかけて食べている」
そのような方は甘味料を落雁に変えてみるのも良いかもしれません。
*お料理に使う
すりおろした落雁は、もちろんお料理にも使えます。
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1100030179/
肉じゃがのレシピを掲載しましたがあくまで一例です。
どのお料理にも使うことは可能だと思います。
落雁はお砂糖と比べると甘さは控えめです。
「量を調整する」「お砂糖と組み合わせて使う」など、自分好みにアレンジすることをおすすめします。
*お菓子作りに使う
落雁の主な原材料は「お米や豆の粉末」「砂糖」主にこの二つです。
小麦粉や米粉を使う焼き菓子とは相性抜群です!
難しい工程ゼロの超簡単なレシピを2つご紹介しますね!
レシピ1「落雁クッキー」
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1920009067/
バターと小麦粉と落雁!材料3つで作れちゃう簡単クッキー。
子どものおやつにもぴったりです!
レシピ2「落雁のくずもち風」
https://cookpad.com/recipe/4024216
落雁を粉末にすることなく作れる超簡単おやつです!
「落雁の使い道に困っているけど面倒なことは苦手」という方はぜひお試しください。
お盆で見る砂糖の塊の正体とは?【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
落雁のイメージが「ただのお砂糖の塊」から「神聖なお供え物」へと変わったはずです。
お盆が終わったらついつい捨ててしまいがちな落雁ですが、意外と使い道があることもわかりましたね!
お盆にはぜひ、ご先祖様に思いをはせながら落雁をお供えし、お盆が終わったら美味しくいただきましょう。