日本では当たり前の「お盆」という文化。
夏季休暇にも当たるのでお盆が楽しみという方も多いかも知れませんね。
お盆といえば、ご先祖様や故人があの世から帰って自宅で家族とともに過ごす事を指しますが、ふとした疑問として、このお盆文化は世界共通なのでしょうか?
当たり前のことなので、あまり疑問に思ったことすらない方も多いかと思いますが、なんとなく気になってしまった筆者でありまして。
どういうルーツでお盆が日本の文化になったのか。
恐らく仏教が関わっていると思いますが、どのような形でお盆と仏教がリンクするのか、少し調べてみましょう!
お盆は日本だけで行われている文化?
ズバリ、お盆は日本以外にもあります!
アジアの多くの国では仏教を唱えている所も多いです。
お盆は仏教行事ですので同じ時期や旧暦に当たる7月ごろにお盆と同じような風習があるんですね。
また、宗教の違いや国の場所によって期間や日付けが異なりますが、様々な国でお盆のような風習があるんだそうです。
同じようで同じじゃないお盆、なんだか興味が湧いてきますね…!
日本のお盆は「ご先祖様や故人の霊がお盆の数日間だけあの世から帰ってくる」と言われていると思いますが、他の仏教国や宗教が異なる国でも、「魂が帰ってくる」という根本的な意味合いは同じなんだそうです。
他国との大きな違いは「迎える方法」
日本では迎え火、送り火、灯籠流しなど「火」を使ってご先祖様や故人の魂を迎え入れます。
そしてあまり盛大にはやらず、どちらかと言えば粛々と家族親戚、仲間とともに過ごすイメージが強いですよね。
日本ならではの謙虚な姿勢を感じますね。
アジアの仏教国では盛大なお祭りが開催されるんだそうです!
台湾や中国では旧暦の7月に「中元節(ちゅうげんせつ)」という行事を開催し、魂達を迎え入れます。
元々派手でギラっとした印象がありますが、お祭りになると更にまぶしくライトアップされたり、装飾されたりするんだとか。
その他ですと、日本に住む私たちにもなじみ深い「ハロウィン」はなんとアイルランドのお盆に当たるんですって。
知ってましたか?
筆者はてっきりアメリカの行事だと思っていました…!!
メキシコでは某アニメ―ション映画で有名になりましたが、マリーゴールドを町中に沢山飾る風習があります。
このように、方法や時期は違えど「お盆」という文化は世界各地で根付いた行事や催しがあり、世界共通である「ご先祖様や故人の魂を迎える」として行われているんですね。
日本は決して華やかとは言えないですが、日本だけの良さでもある温かくも優しい静かな迎え方というのが今後も途切れず行われ続けると良いですよね。
仏教とお盆の繋がり
お盆の起源は、仏教における「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略称した言葉とされているんだとか。
盂蘭盆会はお釈迦様の弟子に当たる目連尊者が母親を救う話に由来しているんだそうです。
また、日本古来の弔いの文化と仏教の考え方が混ざったことで、現在のお盆の形が出来上がったとも言われています。
家族親戚が集まってご先祖様や故人を偲んだり、墓参りに行って日頃の感謝を伝えたり、それらがご先祖様や故人を供養とする行事として知られています。
ちなみに、日本でお盆が始まったのは606年。
なんと1418年前…!
全く想像ができません(笑)
当時の天皇であった推古天皇が推古天皇十四年の7月15日に斎会を行ったのが始まりと言われています。
それから現代までお盆という形で長く伝えられてきている行事なんですね。
お盆は日本だけの文化?【まとめ】
やはり何事も興味を持って調べることが大切ではありますが、今回のお盆にまつわる日本だけの文化や、世界のお盆についてなど、なるほどなと思う内容で非常に勉強になりましたね。
日本だけにしかない文化っぽくはありますが、実は海外との結びつきがあって、お盆に限らず日本独自の今の形である様々な行事が生まれたわけです。
文化にもルーツがあるって奥深いですよね。
今回はお盆について見ていきましたが、機会があればまた別の季節の行事や文化について触れてみたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。