敬老の日は高齢者へ敬愛の念を伝え、長寿のお祝いをする日として知られます。
小学校や中学校で「敬老の日」がテーマの作文を書いた人もいるでしょう。
しかし、「敬老の日」をテーマに高校生が与えられた場合、どのように内容を変化させたらいいのでしょうか。
今回は、高校の課題で敬老の日をテーマとした作文があった場合、どのように内容を考えたらいいのかをまとめています。参考になれば幸いです。
敬老の日作文を高校生が書くために求められるもの
小学生なら「おじいちゃん、おばあちゃんいつもありがとう」で合格ですが、高校生ともなるとそうはいきません。
高校生と言えば義務教育も終わっていて成人まであと少しという年齢でもありますので、日本の社会情勢がどのようになっているかなどにも踏み込んで作文を書くことを意識してみましょう。
敬老の日の作文を高校生が書くためのヒント
少子高齢化社会における敬老の日の意味を考える
2000年代以降の高齢者が置かれた社会環境を考えた上で、敬老の日がテーマの作文を考えてみると良いでしょう。
20世紀は、定年を迎えた高齢者は、年金を頼りに悠々自適な老後を送るということが思い描かれてきました。
しかし、現実には定年退職後も嘱託として働く方もいます。または、仕事を辞めて生き甲斐がなくなるという問題も取り沙汰されました。それに定年を機に熟年離婚する夫婦も珍しくありません。
それまで、日本経済の発展や家族のためと頑張ってきたおじいちゃん・おばあちゃんですが、老後の暮らしが必ずしも幸福かと言うとそうでもありません。
高齢者のリアルを考えた上で、敬老の日を祝うということはどういった意味を持つでしょうか。そして、敬老の日のお祝いはどういったものが本当に喜ばれるでしょうか。
高校生にもなれば、おじいちゃん・おばあちゃんの暮らしぶりは人によってずいぶん違います。
作文は論文とは違うので、自分の祖父母の置かれた状況に合わせて、高齢化社会を引き合いに、自分の考えを述べてみるといいでしょう。
介護問題と敬老の日を考える
高齢化社会と関連して、介護問題は大きく注目されています。
介護疲れ、介護施設におけるトラブル、介護業界の人手不足、介護士の低収入といった問題が山積みです。
高校生ともなれば自身の進路を考えて、進学や就職を決めなければいけない時期なので、介護業界に就きたいと考えている人もいるでしょう。
また、介護業界に就職する気はなくても、親や自分が祖父母の介護をしている高校生もいます。
敬老の日は「長寿を祝う日」です。しかし介護を取り巻く現状を考えると、お年寄りへの敬愛を伝えると同時に、介護に携わる人への労いも必要であることがわかるはずです。
祖父母との、自分や家族の関わり方を振り返り、介護問題から敬老の日を考えてみるのも良いでしょう。
感謝の作文を考える
感謝を主題とするのは「敬老の日の作文」のもっともシンプルな書き方です。自分の経験や考えを素直に述べられるので、一番書きやすいと感じられる人も多いかもしれません。
ただし、この主題は小学生や中学生でも書きます。あえて高校生になって敬老の日の作文を書くことの意義を考えてみると良いでしょう。
例えば、小中学生と明確に違うのは、進路や将来のことをより現実的に考えられることです。自身の進路選択に祖父母の影響があったということであれば、作文の題材としては申し分ないでしょう。
また、高校卒業の頃には結婚が可能になり、選挙権を持つことになります。自身が社会的にも大人として扱われる年ごろです。そんな高校生がおじいちゃん・おばあちゃんへの感謝の言葉述べるなら、どういったものがふさわしいでしょうか?
幼い頃におじいちゃん・おばあちゃんと遊んだことを覚えている人も多いでしょう。その頃と比べて、高校生の自分はどう成長したのか。そういった思いが伝えられる作文が良いでしょう。
敬老の日をテーマに高校生が作文を書くための3つのヒント!【まとめ】
以上、敬老の日をテーマとした高校生の作文の書き方をまとめました。
敬老の日をきっかけに自分のおじいちゃん・おばあちゃんにいろいろな話を聞いてみるのもいいでしょう。これから社会に出る高校生の皆さんにとっての金言が得られるかもしれません。
この記事がお役に立てばうれしく思います。