年賀状が届くと、デザインやコメントを見るのが新年の楽しみの一つです。
最近では、縦書きよりも横書きの年賀状が増えてきました。
しかし「年賀状を横書きにすると非常識だ」と言う意見も未だに根強く残っています。
今回の記事では、横書きにすると本当に非常識なのか、その正しい書き方や印刷の方法についてを考えていきましょう。
年賀状の横書きって非常識?
結論からいうと、年賀状で横書きにしても非常識とはいいません。
しかし本来、日本語は縦書きの文化ですよね。俳句なども縦書きで詠むのが普通です。よって年賀状の書式も縦書きを基本に作られています。
そこで縦書きの方が伝統を重んじる、礼儀をわきまえた人だと受け取られやすいのです。年賀状を横書きにすると、相手によっては失礼だと感じる場合があります。
したがって目上の方や、ビジネスの取引相手や上司には、縦書きを使用するのがマナーです。
横書きにするとデザインの幅も広がりますし、素敵なものがたくさんあります。プライベートの友人に横書きを使用するには何の問題はないですよ。
よって年賀状のデザインは、縦書き・横書きの2パターン作っておくと便利ですね。
年賀状のパーツの呼び方
まず年賀状の宛名側は「表面」、デザイン側は「裏面」と呼びます。
パソコンの年賀状ソフトでは、表面を「宛名」、裏面を「レイアウト」とも呼んでいますね。
そして縦書きの場合は、郵便番号がある方が上側になり、それを「天」と呼びます。反対の下側は「地」と呼びます。
裏面を縦書きにしたら表面も縦書きに、裏面を横書きにしたら表面も横書きに揃えると良いですね。縦書きと横書きが混じっていると、人は読んでいて違和感を感じるからです。
ちなみに縦書きのときは漢数字、横書きのときは算用数字を使うようにすると、こちらも違和感を感じにくいと思われます。
年賀状の横書きとはどっちが上に印刷するもの?
まず一口に横書きといっても、2つのパターンがありますよね。
(2)ハガキを横にして横書きにする
(1)については「天」を上にして、横書きにて両面を書けばいいです。
(2)については上部が変わります。裏面を横にして左側にくる部分が、表面にしたときに郵便番号に当たる場合、横書きの「天(左天)」となります。
それが逆でも悪いわけではありませんが、右利きの人がひっくり返すと違和感があるので、左天の方が一般的に使われています。
表面は(1)と同じように、横書きにて宛名を書いて大丈夫です。
さて自分で印刷していて、上下・裏表を間違えた経験をしたことがある人は多いでしょう。
プリンター用紙なら間違えても問題ないですが…年賀状は一枚63円かかります。間違えるとやはり出せなくなるので、ちょっともったいないですよね。
プリンターのメーカーで方向や使用方法が異なっています。お使いのプリンターの使用方法を理解し、正しくセットすることで書き損じを防ぐことができます。
年賀状の横向きって非常識?【まとめ】
・プライベートな友人宛に、横書きを使用するのは問題ない
・年賀状の裏表の上下を合わせると、違和感を覚えずに済む
・年賀状を横向きに使用する場合は「左天」が一般的
・自分で印刷するときはプリンターの使用方法をよく理解する
今回は、年賀状を横書きにすると非常識かどうかの問題を考えてきました。
全ての相手に横書きを使えるわけではないと分かりましたね。目上の方などには、少し気をつけるだけで礼儀をわきまえた人だと思われるので得ですよ。
こちらが次の年賀状の参考になると幸いです。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。