寒中見舞いは寒さが厳しくなる季節に相手の体調を気遣い、健康を祈るために出す挨拶状です。
寒中見舞いは喪中などに年賀状の変わりとして出すことが多いので、昨年末に住所変更していた場合、引っ越し挨拶を書いて良いものか迷いますよね。
今回の記事では、寒中見舞いを出す際に住所変更していたら引っ越し挨拶も一緒に書いても良いのかという問題を取り上げます。
年賀状に引っ越し挨拶を載せても良いか
まず年賀状において、引っ越しの挨拶を書くことはマナー違反ではありません。引っ越しの挨拶状は住所変更後、1カ月以内に送るのが理想的ではあります。
早めに引っ越しが決まった場合は、旧住所に住んでいる間に、新住所にいつから移るという案内を書くことも可能です。
11月から12月に引越しをする場合はせわしいので、年賀状にて新年の挨拶と引っ越しの報告を一緒に書くことは一般的です。
寒中見舞いに引っ越し挨拶を載せても良いのか
寒中見舞いにも住所変更に伴う、引っ越し挨拶を一緒に書くことは可能です。しかし寒中見舞いのメインは冬の挨拶なので、引っ越しの話題をメインにするのは避けたほうが良いです。
ハガキも派手なものは使わず、新年を感じさせる干支なども使わずに、引っ越しの話もサラッと書くようにしてください。
寒中見舞いに引っ越し挨拶を書く場合の書き方
寒中見舞いには書くべき基本の形がありますのでご紹介します。
※寒中見舞いの基本形
②相手を気遣う、近況を尋ねる言葉
③自分の近況を相手に知らせる
④今後の付き合いを願う言葉
⑤日付
ではこちらに則って、引っ越し挨拶を含んだ寒中見舞いの例文を2つ載せてみます。まずはお相手が喪中の場合の寒中見舞いです。
例1:
ご服喪中のことでしたので 年始のご挨拶は遠慮させていただきました
私ごとではございますが 〇月に下記へ住所変更いたしました
今後ともよろしくお願い申し上げます。
ますます寒くなってくると思われますので くれぐれもご自愛くださいますよう お祈り申し上げます。
令和〇年 〇月
次は自分が喪中の場合の寒中見舞いです。
例2:
極寒の折、いかがお過ごしでしょうか
喪中のため年頭のご挨拶を遠慮させていただきまして、大変失礼いたしました。
さてご報告が遅くなりましたが 先日下記の住所にて新生活をスタートさせました
寒さ厳しき折 ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和〇年 〇月
どちらも引っ越しの件はサラッと書いてあり、メインにはなってないですよね。
さすがに変更した住所だけ書くのでは、引っ越し自体を気がついてもらえない場合もありますので、このくらいは書いても大丈夫かと思います。
では結婚を伴う引っ越し挨拶についてはどうしたら良いでしょうか?
寒中見舞いで結婚を伴う引っ越し挨拶について
喪中の場合で寒中見舞いを使うときは、結婚の話題は避けるべきです。ですので、先程紹介した引っ越し挨拶の文面を使うくらいにしておくと良いでしょう。
また女性の場合、姓が変更していれば結婚したことはお相手にも分かりますよね。喪が開けてから改めて、結婚報告をするのがよろしいかと思います。
寒中見舞いで住所変更はあり?【まとめ】
・寒中見舞いで引っ越し挨拶を書くのは簡単に、あくまで冬の挨拶をメインとする
・結婚を伴う住所変更の場合も、引っ越し挨拶のみサラッと書いて、結婚の報告は喪が開けてから行うこと
今回の記事では、寒中見舞いで引っ越し挨拶を入れても良いかどうか考えてみました。
寒中見舞いのメインはあくまで冬の挨拶ですので、引っ越しの話は長々書かないように気を付けましょうね。