あなたは、しめ縄を出す日がいつまでか知っていますか?
毎年のことですが、「しめ縄っていつ出して、いつまで飾るものなの?」と悩むことがあると思います。
結論からいいますと、しめ縄を出す日は12月13日以降で、片づけるのは1月7日です。関西などの地方では1月15日までです。
お正月飾りの一つである、しめ縄の飾り。
現代では飾る人が徐々に少なくなってきました。しかし、日本の伝統文化を受け継いで、縁起をかつぎたい方も多いことでしょう。
この記事では、しめ縄飾りを年末に出す日や、片付ける日や処分の仕方について詳しくご紹介します。
また、しめ縄を飾る意味や由来も解説していきます。
しめ縄を出す日はいつからいつまで?
しめ縄は12月13日以降に出し、1月7日か1月15日までに取り外します。
前述したように、しめ縄は12月13日以降に出して飾ります。取り外すのは、関東では1月7日まで、関西や一部地域では1月15日までになります。
しめ縄を12月13日から飾る理由
しめ縄の飾りを12月13日以降に出す理由は、大掃除が終わって家を清めた後だから。
きれいになった家に、年神様を迎え入れるための「結界」の意味があるしめ縄をするのです。
毎年12月13日は、神社などで「すす払い」をして、新しいしめ縄を付ける習わしがあります。
ニュースでも季節のイベントとして紹介されるので、この日がしめ縄を出す日と覚えておくとよいでしょう。
何かと慌ただしい年末ですが、せっかくなら縁起の良い日に飾りたいですよね。「クリスマス」の飾りものと、日本のしめ飾りが混在しますね。
クリスマス気分もいいですが「お正月」のお飾りも忘れないようにしたいものです。
しめ縄を飾る場所
現代的なお家やマンション、アパートなどでは家の入口のドアの上にしめ縄を取り付けるのが一般的です。
門構えがあるお家では、門の上の方に飾れますが、門がない場合は家の入口のドアの上に取り付けましょう。
神棚がある家では神棚にも飾ります。魔よけや厄除けの意味で台所などの水回りにもしめ縄を飾る方もいます。
しめ縄の処分の仕方
しめ縄を飾った後は「どんど焼き」に持っていき、お焚き上げしてもらいます。
そのときに、みかんや針金などを取り外すように指示があるので従いましょう。どんど焼きをしていない地域では、白い紙に包んでゴミに出しましょう。
しめ縄を出してはいけない日
しめ縄を出してはいけないとされている日は、12月29日と31日。それぞれ詳しく説明します。
12月31日は一夜飾りなので避ける
12月31日は、しめ縄を出してはいけない日とされています。
理由は、お葬式と同じ「一夜飾り」なので縁起が悪いからといわれています。少なくともお正月飾りは12月28日までにするのがいいでしょう。
何かと忙しい年末ですが、少なくとも12月30日までには飾りましょう。
12月29日は「二重苦」の語呂合わせがあるので避ける
さらに縁起にこだわる方は、「二重苦」(にじゅうく)とも読める12月29日にしめ縄を飾り付けるのは避けた方がいいでしょう。
単なる語呂合わせかもしれませんが、せっかくのお正月なので、験担ぎ(げんかつぎ)して新年の「吉」を祈りましょう。
しめ縄の意味は、聖なる領域と俗世間を隔てる結界
古くから、しめ飾りをした内側は、神聖な領域と考えます。
聖なる領域と俗世間を隔てる「結界」の役割。しめ飾りで区切った内側を安全で清らかな場にし、悪いものを家に寄せ付けさせないため、大掃除の後に飾るのです。
新年が明けると、年神様が「しめ飾り」を目印にしてやってきてくれると考えられています。
*縁起の良い「しめ飾り」は、「しめ縄」の一つの種類
神社でよく見かける「しめ縄」。そのひとつが、お正月の「しめ飾り」です。
しめ縄に裏白(ウラジロ)や譲葉(ユズリハ)、紙垂(しで)、橙(だいだい)などの縁起物をつけたお正月の飾りを「しめ飾り」と呼びます。
それぞれの家庭や地域などでデザインが発展し、鶴や亀など縁起が良い造形があり多様です。
もともと、「しめ縄」は神社にあるシンプルなデザインで、決まり事などがあります。
しかし一般の家庭に飾る「しめ飾り」の造形には、決まりや定義はありません。
フラワーデザインなどを取り入れて自由でおしゃれなものがたくさんあり、選ぶ楽しみがあっていいですよね。
しめ縄を出す日はいつまで?【まとめ】
いかがだったでしょうか?しめ縄を出す日がいつまでなのか、その意味も詳しく解説しました。
この記事でお伝えしたポイントは以下のとおりです。
・しめ縄を出す日は12月29日と31日は避ける
・しめ縄の意味は神聖な領域を安全に守り年神様を迎え入れる
日本の伝統のしめ縄。来客や家族が集まることが多くなる年末年始は、お正月飾りも華やかにしたいものです。
特に年少者などには日本の古来からのお正月を見せて伝えていきたいですよね。
「一年の計は元旦にあり」という言葉もあるように、お正月から年神様をきちんとお迎えし、清々しい気持ちを胸に一年を縁起よく過ごしたいです。
新しい年を幸福に健康にしたいと信じて飾りたいものです。その意味や由来を知って、清々しいお正月を迎えましょう。