2021年も残り半年。
あっという間に新しい年がやってきます。
年末が近づくと、新しい年を迎えるためのお正月の準備がはじまります。
皆さんは、いつから準備をはじめますか?
私は割と大掃除やお正月の準備は早めに動き出すのですが、毎年年賀状だけは31日に投函してしまうんです・・・。
本来であれば25日までに投函するのが良いと分かっているのですが、とにかく間に合わない!
皆さんも私のようになっていたりしませんか?
実は年賀状を投函する時、大掃除をする時など、お正月を迎える準備する上での決まり事や意味がちゃんとあるです。
そのひとつに、「正月飾りを飾ってはいけない日」というのがあります。
今回のテーマはしめ縄を29日に飾ってしまった!ダメな理由と対処法を解説!
お正月飾りのしめ縄を例に、飾ってはいけない日とそのダメな理由をご紹介するとともに、もしも飾ってはいけない日に飾ってしまった時の対処法を解説します!
しめ縄を29日に飾ってしまった!なぜダメなの?
お正月の風習には、一つひとつに深い意味があるのをご存じでしょうか。
今回は、お正月飾りのしめ縄の決まり事について調べてみました。
これにもちゃんと決まり事があり、しめ縄を飾り始めて良い日とダメな日があります。
しめ縄は、神聖な領域を示す印で、年神様を迎い入れる上で大切な縁起物。
しめ縄を飾り始めるのは年末の大掃除をして家の中を清めてから飾るのが良く、できれば12月13日以降に飾り始めるのが良いでしょう
なぜ12月13日以降が良いとされているかというと、12月13日は「正月事始め」の日だからです。
この日から煤払い(今でいう大掃除)や松迎え、餅つきなどのお正月準備を始める最適な日だといわれています。
正月事始めは、婚礼以外は万事大吉とされる鬼宿日にあたるそうです。
逆にしめ縄を飾ってはいけない日は12月29日、31日だといわれています。
29日は「苦」を想像させ、さらに「二重の苦」ともいわれ縁起が悪い。
31日は大晦日で一夜飾りになってしまうため縁起が悪く、年神様に失礼にあたるため。
年神様は大晦日に各家にいらっしゃいます。しっかり清められた家にお迎えしないと年神様が立ち寄ってくれないかもしれません。
このような理由により、これらの日にしめ縄を飾ることを良しとされていません。
なので、出来ればしめ縄は28日までに飾るようにしましょう。
間に合わない場合は、29日と31日を避けて30日に飾ることをおすすめします。
しめ縄を29日に飾ってしまった!その時の対処法とは?
忙しい日々を送っていると忘れてしまうこともあると思います。
特に年末はそうではないでしょうか。
うっかりしていたら、しめ縄を29日に飾ってしまった!なんてことをしてしまったら、どうしたらよいのか?
飾ってしまったものは、仕方ありません!その後にしっかり対処すれば大丈夫です。
今回は、その対処法を2つご紹介します!
対処法2:盛り塩をすること。
お焚き上げを忘れずにしっかり行う
松の内が終われば、しめ縄や門松などは近くの神社やお寺でお焚き上げをしてもらうと思います。
松の内が過ぎてもしめ縄を下げなかったり、そのまま可燃ゴミとして捨てるなどはしないで、しっかりとお焚き上げするようにしましょう。
お焚き上げの時は、お賽銭を持ってお供えをし、今年一年の家内安全を丁寧にお参りしてくださいね。
盛り塩をすること
盛り塩は、災難を祓い、運が開けるようにという願いを込めて行われるものなので、しめ縄を飾った近くに「盛り塩」を置いて、さらに清めて災難を祓ってもらう、という効果が期待できます。
意外と有効的な方法らしいので心配な方は活用してみてください。
最後に、飾る時の重要ポイントもご紹介。
日本の行事お祝い事は、午前中に行うのが良いといわれています。
諸説ありますが、午前中は「陽の気があり、縁起の良い時間」であるため縁起が良いとされています。
そのため、しめ縄などを13日の煤払いの時、縁起の良い28日に飾るとしても、夜に飾るのは避けた方が良いですよ。
29日に飾ってしまった、31日の一夜飾りになってしまったとしても、出来れば午前中に飾ることを意識すると良いと思います。気持ち少し楽になるかもしれません。
良い日ダメな日を忘れたとしても、このポイントは頭の片隅に留めておくと良いと思います。
しめ縄を29日に飾ってしまった!【まとめ】
今回、しめ縄を飾ってはいけない日と、29日に飾ってしまった時の対処法をご紹介しました。
29日や31日に飾ってはいけないことは昔から日本の風習として受け継がれてきているようです。
そのためか、飾ってしまった時の対処法を調べてみると、いろんな考え方や意見がありました。なので、今回ご紹介した対処法というのは、一部過ぎないことをご理解ください。
本当に色々な対処法があります。
特に驚いたのが、28日に間に合わなければ、敢えて一夜限りをする方法というのがありました。しめ縄をわざと12月31日の大晦日に飾るらしいのです。
しめ縄ではありませんが、実際に浄土真宗では「日の吉凶に惑わされないこと」という教義があるため、敢えて一夜飾りで鏡餅をお供えする習慣があるそうです。
この対処法は、縁起を乗り越えられる人向けの対処法と紹介されていました。
不運は吹っ飛ばすという心持ちでいれば問題ないのかもしれませんね。
このような事例もありますので、頑なにならず、真摯に神様と向き合えば、例えダメな日に飾ったりしたとしても良い年は迎えられるはずですよ!