年末になって忙しいとつい忘れがちなもの、それはお正月飾りの準備ではないでしょうか。
誰でも大掃除や年賀状の準備には気合が入りますが、お正月飾りは買って飾るだけ、と思っているからつい油断してしまうのです。
でも、お正月飾りはいつでも飾れるわけではないのです。下手をすると飾りそびれてしまいます。
今回はお正月かざりの準備から片付けまでの日程について解説します。
日程解説の前に・・・お正月飾りには種類がある
最初にお正月飾りにはどんなものがあるのか、説明します。
- しめ縄
- しめ飾り
- 門松
本当はもっと色々とありますが、今回はよく知られているこの3つについて説明します。
しめ縄は、神様のいらっしゃる場所に飾られるものです。お正月でなくても、神社や神棚に飾ってあるのを見た事がある人も多いでしょう。
しめ飾りはそのしめ縄に飾りを付けたものです。この家は歳神様がいるのにふさわしい場所です、と知らせるために飾ると言われています。しめ飾りが玄関に飾られる事が多いのは、こんなわけがあったのですね。
門松は歳神様がその家を訪ねる時、目印になるそうです。門に付けますから、確かに良く目立ちそうです。
お正月飾りは神様のためのものですから、飾る日や片付ける日に色々と決まりがあるのですね。
お正月飾りの日程解説!お正月飾りを飾ってはいけない日がある?
12月29日と31日は、縁起が悪いのでお正月飾りを飾ってはいけません。
29日は二重苦に通じるなどと言われています。31日はなぜ飾ってはいけないのでしょうか。歳神様がやって来るのは実は大晦日の朝なのです。だから31日(大晦日)に飾るのでは間に合わないので、31日にはお正月飾りを飾らないようにと言われているのです。
お正月飾りは歳神様への目印ですから、それが無い家は歳神様が素通りしてしまうのです。歳神様にしてみれば、あまりにもギリギリにお正月飾りを飾るような家には、誠意が感じられないのかも知れません。
お正月飾りを飾るならこの日程に
せっかくお正月のために購入したり、作ったりする飾りですから、なるべく長く飾っておきたいですよね。
だから30日よりは、12月25日から28日の間に飾ると良いでしょう。お正月飾りはそれまでに用意しておきましょう。
気に入ったものは早めにゲット!
12月に入るとお正月飾り(しめ縄、しめ飾り)はスーパーやホームセンターで販売されます。生協でもカタログ販売されますし、楽天市場でも購入することができます。
特にしめ飾りは中々自分が気に入ったデザインが見つからない事も多いので、12月に入ったらスーパーに行く時などは気をつけて下さい。気に入ったものがあったら、すぐに購入するつもりでいた方が良いですよ。
またネット通販では届くのに日数がかかる事もありますから、余裕を持って頼むようにしましょう。
片付ける日も、お忘れなく
お正月飾りを飾ってお正月が来ると、安心して飾りの事は忘れてしまいますが、飾りを片付けるのを忘れてはいけません。いつまでもお正月飾りを飾ったままでは、その家がだらけている雰囲気に見えてしまいます。
お正月飾りを片付ける日は、関東では1月7日です。お正月の門松を外すのが、関東では1月7日とされています(だから元旦から1月7日までを松の内と呼ぶのです)。門松とともにしめ飾りなども片付けましょう。
関西では1月15日まで門松を飾っているそうですから、しめ飾りも15日まで飾っているそうです。自分の住んでいる地域の風習に従いましょう。
処分まできちんとするのが大切
使い終わったしめ飾りは処分しましょう。1月15日には神社でどんど焼き(どんと祭り)がありますから、そこで燃やしてもらうのです。
近くでどんど焼きを行っていない場合、ゴミに出すしか方法がない人もいるでしょう。
その場合は、外からはしめ飾りが見えないようにして捨てましょう。歳神様の目印になる役目はすでに果たしているとは言え、普通のゴミよりは少し配慮をしたいですね。
きちんと飾れば、きちん一年が始まる?
- お正月飾り(しめ縄としめ飾り)はスーパーやホームセンターなどで購入できる。気に入ったものがあったら、すぐに購入して、早めの用意を心がける。
- お正月飾りは12月29日と31日を避けて飾る。12月25日から28日、30日に飾るのが良い。
- お正月飾りを片付けるのは、関東は1月7日、関西は1月15日が多い。これは地域によって差があるので、注意が必要。
- 使い終わったお正月飾りは、1月15日のどんど焼きで処分する。捨てる場合は、お正月飾りとわからないようにしてゴミに出す。
以上がお正月飾りを飾ってから片付けるまでの日程になります。今年は周りの様子を伺わないで、自信を持って飾れますね。
お正月になれば、新たな気持ちで一年を始める事ができます。お正月は私たちにとって、慌ただしく流れていく日常をリセットする良い機会なのです。
このお正月の区切りをはっきり付けてくれるのが、お正月飾りですから、なるべく正しい日程で飾りたいですね。きちんと飾れば、もしかして本当に歳神様がいらしてくれるかも知れませんよ!