お歳暮商戦、クリスマスが終わると街はいよいよお正月モード。
どこもかしこも慌ただしく気ぜわしい毎日。
正月飾りの準備も進んでいることでしょう。
玄関には何を飾ればいいのか悩んでいませんか?
いざ飾る時に悩まないように知っておきたいことはたくさん。
正月飾りも飾るべき場所とその意味がちゃんと存在するのです。
意味を知って飾るとまた年神様のことを身近に感じられるもの。
玄関はそのお家の顔。
1番先に年神様をお迎えする神聖な場所。
何を飾るべきか。
床の間がない、神棚がないなどの今の住宅事情。
それにより玄関に飾るべき物以外の飾りものも飾っていいものなのか。
各家庭によって飾る場所選びの悩みも様々。
そして無事お迎えした後の正月飾りの処分の仕方なども一緒に紹介していきます。
くれぐれもゴミ箱にポイはやめてほしい。
正しい処分の仕方がちゃんとあるのです。
まずは玄関に飾るべき正月飾り
玄関に飾るものと言えば…。
まずはお迎えする準備が出来ていることを年神様にお知らせする目印の「門松」。
ここが入り口となり年神様が入ってこられます。
1月7日(地域によっては15日)に年神様のお帰りになる出口となるまで門の前で待つ。
なので「門松」。
松は枯れることのない縁起のいい植物。
まさに家の顔を代表するもの。
本来なら門の前に飾るべき「門松」。
今どきのマンションなどの住宅事情によって門の前に飾ることが難しいことも。
ならばドアの両脇に少し小ぶりな物を飾ってもいい。
しかし残念なことに最近の傾向は門松の絵が描かれた賀正紙をドアの前に貼っているお家がほとんど。
これも今の家事情なのか簡略化の波なのか。
門松を飾っている家が少なくなってきたことに少し寂しさを感じます。
他に、玄関に飾る正月飾り代表は「しめ縄」。
災いや悪いものが入ってこないようにシャットアウトしてくれる飾り物。
境界線を守る守り人のような頼もしい存在。
鏡餅は住宅事情、各家庭のやり方で飾って
さて問題は鏡餅の存在。
これは意見が色々と別れるところ。
年神様へのお供えものだから家の中で1番の上座の床の間か神棚に置くのが昔からの一般常識。
しかし最近のマンションには床の間や神棚がない場合が多い。
戸建てでもあえて和室を作らないお宅も。
最近の住宅事情や核家族化の影響などにより飾る場所は人それぞれ。
最近の傾向なのか私を含め、知人宅でも小さめの鏡餅をあちこちに飾っているのをよく見かけます。
場所としては玄関を始め、トイレ、水回り、リビングなどなど。
不浄なものを浄化してくれそう…と私は勝手に考えていますが。
日本では昔から家の中のあちこちに神さまが宿ると考えられてきました。
家族それぞれが大切だと思う場所に神さまがいる。
そう考えればどこに飾るかにこだわることはないのでは。
玄関は下座にあたると考える方もいらっしゃる。
そんな所にお供え物の鏡餅を置くなんて…と。
その考えもよくわかります。
でも私は玄関はお客様を最初に迎える大切な場所と考えます。
大切な場所は人それぞれ。
三者三様の考え方で飾っていいはず。
実際我が家も玄関が1番派手に飾りつけ。
私の住む町は古くから地域に密着した神社があります。
毎年年末になると神社で赤、紫、黄色の御幣をまとった厄除けのお守りをいただきます。
大きさは30センチくらい。
これを玄関に飾るので一気に賑やかに。
そして鏡餅も玄関に。
年神様やお客様を最初にお迎えする玄関。
と、同時に私にとっては大事な家族の無事を迎える場所でもあるのです。
私にとってはとても大切な場所。
正月はあえて1番華やかに飾るようにしています。
玄関の正月飾り自分で捨てるのは最終手段
年神様も無事送り出し正月飾りを処分する頃に。
さあ、どうやって処分したらいい?
処分の方法はいくつかあります。
まず神社でお焚き上げしていただく方法。
神社は元々神さまと縁の深い所。
正月飾りに宿った年神様を天にお送りしていただくには神社でのお焚き上げが1番。
神社が近くにない場合。
お焚き上げしてくれるお寺もあるので近所にお寺があれば聞いてみてもいい。
住民同士で「どんど焼き」と言われるお焚き上げをする地域も。
それぞれの住む所で色々な風習があるのでそれに合わせみては。
お焚き上げやどんど焼きの行われる日まで正月飾りを大切に保管することを忘れずに。
年神様の宿ったものをぞんざいに扱ってはダメ。
天にお帰りいただくまではきちんと大切に。
「それらの行事に行く暇がない、日が過ぎてしまった!」
大丈夫。
個人で処分することももちろん可能。
ただし少しの配慮はすること。
塩で清めて大きめの紙に包んで他のゴミとは別にすること。
飾りものだけを1つの袋にして燃えるゴミの日に。
正月飾りは縁起物。
役目を終えても最後までしっかりと責任を持ちたいもの。
まとめ
家の顔である玄関。
門松、しめ縄を飾る意味がわかるとそれぞれの役目があることに改めて気づきます。
年神様の出入り口でもあるけれど悪いものの入り口でもある玄関。
そこをしっかり守っていただけるのだから飾る手にも力が入るってもの。
玄関以外にも正月飾りにはそれぞれ意味があるのでちょっと調べてみるのもおもしろいかも。
日本のお正月の良さや意味を改めて再認識できるのでは。
そして最後には役目を終えた飾りものの処分をきちんとすること。
お迎えした年神様を天にお返しして今年が改めて始まると私は考えます。