七草粥を炊く時に何で炊いていますか?
土鍋?普通の鍋?それとも炊飯器?
筆者は面倒くさがりなので炊飯器のお粥モードにおまかせです。
炊飯器ならば指定の線まで水を入れれば大丈夫ですが、鍋で炊く時は自分で水の量を決めなければなりません。
いざ炊こうとした時に水加減を迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
お粥を炊くなんて1年に1回、七草粥の時だけという人も多いですから、わからなくて当然です。
結論からいうと、七草粥を炊く時の水加減は普通のお粥と同じで大丈夫です。
七草をいれるからといって、水の量を増やしたり減らしたりする必要はありません。
七草粥はお米と水の比率が1:5の全粥がオススメ!
土鍋だけでなく、普通の鍋でも、お粥モードが無い炊飯器でも炊けますが、いくつか注意点があります。
管理栄養士がお粥の基本から丁寧に説明します。
七草粥の基本の水の量
七草粥も普通のお粥も水の量は同じです。
全粥で炊く場合の水の量は以下の通りです。
生米1合に対して水は900ml。
炊いた後のご飯から作るのであれば、ご飯お茶碗1杯に対して水はお茶碗2杯。
お粥には米と水の比率によって、全粥、七分粥、五分粥、三分粥、重湯とそれぞれ種類があります。
全粥とは、お米と水の比率を1:5として炊いたものをさします。
五分粥ならばその倍の水を入れた1:10です。七分粥ならば1:7、三分粥ならば1:20の比率で炊きます。
重湯とはお粥を炊いた時の上澄み液のことをさします。
一般的に食べられているお粥は全粥であることが多いですから、七草粥も全粥で炊くのがオススメです。
胃腸が弱っている人や、米粒感の少ないお粥が好きな方は七分粥か五分粥が良いでしょう。
お粥モードが無い炊飯器でお粥を炊く方法
「うちの炊飯器はお粥モードが無い」
「でも鍋で炊くのは面倒」
そんな時でも大丈夫。
基本的に水の量さえ調整すれば、どんな炊飯器でもお粥を炊くことが出来ます。水の量は鍋で炊く場合と同じです。
全粥であれば、生米1合に対して水900ml(5合)を入れて普通の炊飯モードで炊けば大丈夫です。
春の七草はスズナ、スズシロの根の部分だけお米と一緒に炊いて、他は下茹でした物を炊き上がったお粥に混ぜましょう。
お粥モードが無い炊飯器で炊く時には重要な注意点があります!
それは「ふきこぼれ」です。炊飯器の機種やお粥の量によっては、お粥が噴き出したり、炊飯器が壊れてしまうことがあるので、あくまで自己責任で様子を見ながらやってみてください。
途中で止めてお米に芯が残ってしまったら、お鍋で柔らかくなるまで炊けば食べられます。
普通の鍋と土鍋は同じ水の量でいいの?
土鍋も普通の鍋も水の量は同じで大丈夫です。
お粥と言えば土鍋というイメージの方も多いですよね。
土鍋は熱伝導率が低く、保温性が高いという特徴があります。これはじっくり加熱するお粥にピッタリ!
火力が強すぎるとすぐに焦げ付いてしまいますから、1番とろ火で加熱しましょう。
少し早いかな?くらいで火を止めて、余熱で火を通すのがオススメです。
お粥が焦げ付いてしまった時は、重曹を入れて煮沸すれば綺麗に焦げが取れます。
焦がしてしまった時は諦めずに試してみてくださいね。
七草粥の基本の炊き方
水の量がわかったところで、七草粥の基本の作り方をご紹介します。
七草粥の基本の作り方は、鍋でも炊飯器でも同じです。
(2)七草を下茹でする
(3)茹でた七草をお粥に混ぜる
「なんで七草は下茹でがいるの?」
「生のままお粥と一緒に炊いたらダメ?」
そう思うのももっともですが、これには重要な意味があるんです。
春の七草の内、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザはお粥と一緒にぐつぐつ煮てしまうと、お粥が苦くなってしまうんです。
これは、七草に含まれるアクがお粥の中に溶け出すことによって起こります。あらかじめ下茹でして、アクを取り除いておけば苦くなりにくくなるので、しっかり下茹でしてからお粥に混ぜましょう。
また、初めから一緒に入れてしまうと、せっかくの七草の色が悪くなってしまうことがあります。見た目を良くするためにも、下茹ではとても重要なのです。
七草粥を炊く時の水の量はどのくらい?【まとめ】
いかがでしたか?
七草粥は水の量によって、好きな硬さに仕上げることが出来ます。オススメは全粥ですが、お好みによって七分粥や五分粥にしても大丈夫です。
七草粥は炊飯器でもお鍋でも同じ水の量で作ることが出来ます。
苦みを抑えて見た目をきれいにするために、下茹でのひと手間を忘れずに。