年明け1月7日と言えば、七草粥ですよね。優しいお粥と春の七草で、お正月の疲れた胃を休める大切な行事です。
でも、いくら胃を休める目的とはいえ、お粥だけでは栄養バランスが気になりますよね。
「そもそも七草粥って体にはどうなの?」
「足りないものを補える簡単な副菜が知りたい」
「物足りないからもう一品欲しい」
そんな方も多くいらっしゃると思います。
実は、お粥はあまり消化に良くないんです!
その理由と共に、管理栄養士の目線で栄養バランスが整うオススメの副菜をまとめました!どれもパパッと作れて、普段の食事にも使える簡単レシピばかりです。
七草粥の副菜に困った時は活用してみてくださいね。
七草粥の副菜!実は消化に良くない!?
風邪をひいた時や、お腹をこわした時に食べるイメージのお粥ですが、実はあまり消化に良くないってご存じですか?
ご飯やパン、うどんなどの炭水化物は、唾液の中に含まれる消化酵素によって、ある程度分解されてから胃に運ばれます。
しかし、お粥はあまり噛まずに飲み込んでしまうことが多いため、唾液と混ざる時間が短くなります。そのため、普通のご飯より消化に良くないという説があるんです。
そこで、胃を回復させる副菜をもう一品プラスして、お正月のご馳走で疲れた胃をより効果的に休ませてあげましょう!
もりもり食べる!キャベツのおかかマヨ和え
(2)マヨネーズ大さじ2、醤油小さじ1、かつお節小袋1袋を入れて和える
お好みで塩昆布や茹でたキノコを加えても!
キャベツには胃粘膜修復効果のあるビタミンUがたっぷり!
ビタミンUというと聞き馴染みが無いかもしれませんが、ビタミンUの別名はキャベジンと言います。
キャベジンと言われると聞いたことのある人の方が多いのでは?あの有名な胃腸薬はキャベツの成分であるビタミンUが使われているんです。
ビタミンUは熱に弱いため、キャベツからビタミンUを摂取したい時は、生で食べるのが望ましいです。
お弁当のメインも一気に作れる!タンパク質の副菜
朝はどのご家庭もバタバタ忙しいですよね。朝から七草粥を作るだけでも手間なのに、その上「七草粥だけじゃちょっと……」と言われても、朝にもう一品なんて作っていられない!
そんな時は、前日に作り置きできる副菜で朝ごはんもお弁当も済ませちゃいましょう!
しっかり目の味付けでご飯が進む!牛肉のしぐれ煮<
(2)ゴボウに火が通り始めたら、牛肉とショウガを加え、しっかり炒める
(3)醤油:砂糖:みりん=2:1:1の割合で味付けする
(4)食材に火が通り、(3)が煮詰まったら完成
味付けは焼き肉のタレでもOK!
濃いめの味付けがお弁当にもあっさりした七草粥にもぴったり!おにぎりの具にしても美味しいですよ!
七草粥だけではタンパク質と食物繊維が足りません。お肉とゴボウをたっぷり使った副菜で栄養バランスを整えましょう。
朝からお肉は重たいと言う方は、七草粥に卵を入れて卵がゆにするのがオススメです。
お粥の付け合わせと言えばお漬物!簡単レシピで野菜をもう一品!
お粥にお漬物は定番の組み合わせですよね。
お漬物の塩気とシャキシャキの食感がよく合います。
良く売られている七草粥セットは2人前で80~100g程度の七草が入っているものが多いようです。
1食で食べる理想的な野菜の量は120g。七草粥で食べる野菜の量が1人50gとしても、あと70gほど足りません。
毎食完璧な栄養バランスである必要はありませんが、あと30~50gは摂りたいところです。
簡単にできる浅漬けでもう一品野菜をプラスしましょう。
(1)よく洗ったキュウリを輪切りにして、食品用ビニール袋に入れる
(2)キュウリ1本に対して大さじ1の塩を入れ、ビニール袋を振って全体に馴染ませる
(3)1時間ほど置いたら、ビニール袋に水を入れて塩を洗い流す
(4)白だしをキュウリが浸るくらいに入れて、袋を縛って1晩置く
(1)ミョウガを良く洗い、縦4等分に切る
(2)ガリと共にガリの漬け液に浸して1晩置く
(1)味噌50g、醤油小さじ1、みりん大さじ1を混ぜる
(2)切ったアボカドに(1)を塗り、2時間ほど置く
(3)食べる前に(1)を拭いとる
どれも長期保存できる漬物ではなく、サラダ感覚の浅漬けですから、日持ちは冷蔵庫で3日程度です。
お漬物で野菜を大量に摂取しようとすると、塩分の過剰摂取に繋がります。あくまで、足りない分を少し補う副菜として考えてくださいね。
七草粥の副菜でもう一品!【まとめ】
いかがでしたか?
七草粥だけでは、タンパク質も野菜も足りません。
簡単にできるもう一品の副菜で栄養バランスを整えましょう。胃をいたわる意味では、キャベツがオススメです。
かといって、毎食全て完璧な栄養バランスである必要はありません。お弁当のついでに一品増やしたり、卵を入れて卵がゆにしたり、簡単にできるもので十分です。
食事は美味しく楽しくが基本!
せっかく1年に1回の行事食ですから、作るのも食べるのも笑顔でいたいですね。