豪華で華やかなお雛様を飾って、みんなでお祝いする。子供の頃は重要な行事の一つでした。
年数が経つにつれ、諸事情で家に飾られることが少なくなっていくご家庭は、多いのではないですか。
そんな時に出てくる問題が、お雛様の処分方法。色々な方法がありますが、お焚き上げや捨てることが、一般的な処分方法のようです。
一年に一度しかお目にかからないお雛様とはいえ、やはり特別のお人形です。
思い入れもそれなりにあることでしょう。ということで、様々な観点から、お雛様の処分方法を探しました。
お雛様の処分方法、お焚き上げか捨てる以外に何かある?
お焚き上げ
神社やお寺、仏閣などに依頼して供養してもらうこと。「供養」とは、仏様や菩薩様に尊敬や感謝の念を示すことで、食べ物や花などをお供えして読経してもらう儀式、ということです。
お雛様は、子供の代わりに厄を引け受ける身代わり、あるいはお守りとしての意味合いもあるので、「子供の代わりに厄を引き受けてくれてありがとう」という感謝の気持ちで供養します。
費用・・・3千円から1万円くらい
依頼方法・・・持ち込みまたは郵送。ガラスケースに収納されているお雛様は、料金が加算されたり、受け付けてもらえないことも。
人形感謝代行サービス
一般社団法人日本人形協会のサービス。
毎年10月頃に東京大神宮で開催される「人形感謝祭」にて、お雛様だけでなく、ぬいぐるみなども供養代行をしてくれる。
依頼方法・・・ゆうパックで郵送。通年受付け。
買取り
美術品や骨董品などを扱う専門業者や店。
価格・・・鑑定の結果次第。江戸時代に作られた、などの骨董価値のあるもの、作家が国宝級の方、など特殊な理由がないと高額査定はされない。
依頼方法・・・お店に直接またはWeb サイトから連絡。
そのほか、買取価格を査定してくれるサイトなどもある。
一括で20社まで査定依頼ができるので、価格の比較が簡単。一般的には、見積もりや出張費用などを請求しない業者がおすすめ、とのこと。
寄付
各自で非営利団体や福祉施設などへ問い合わせて送る。
セカンドライフNPO法人では、寄付された雛人形を老人ホームなどの施設や保育園・幼稚園など子供関係の施設などに送ることで、再利用している。
費用(セカンドライフNPO法人の場合)・・・1箱2100円から。
伝票配送料、ゆうパック料金、ポリオワクチン募金が含まれる。セット料金なので追加料金は発生しない。
ビッグひな祭り
徳島県勝浦町で毎年開催。不要になったお雛様の引き取り、供養、展示を行なっている。
友人・知人へ譲渡
寄付というより譲渡。売り買いをするとトラブルの元になることもあるので、譲渡が望ましいそうです。
売る
リサイクル業者、ネットオークションなどで売る方法もあるが、売れにくいという話もある。
可燃ごみか粗大ごみとして処分
自治体によって取り扱いが違うので、事前の確認が必要。
茨城県の結城諏訪神社では、自宅で捨てる方のために「もの供養キット」を提供している。
キットの中身は形代、絵馬、お清め用の塩など。
使用方法はキットの中に入っているので、その方法に従い、返信用封筒で必要なものを返送。
その他の民間業者でも扱っている。遺品整理の業者なども、雛人形の処分を請け負っているところがある。価格は自治体の回収よりは高いかもしれないが、融通が利きやすい。
お雛様を処分するタイミングは、いつ頃がいいの?
人形の数だけでなく、小物類も多い雛人形のセット。子供が大きくなるにつれて、だんだん日の目を見なくなってしまいますね。
そしてタンスの肥やしならぬ、物置や押入れの肥やしになってしまっていることに気がついた時、「お雛様って、いつ処分すればいいの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
お雛様を飾る理由は、雛人形に「娘の厄を代わりに受けてください」とお願いすることです。
成人した娘、結婚した娘にはお雛様はもう必要ない、と考えられます。
もちろん、結婚後に一式を持っていかれる方もいらっしゃるでしょうが、大抵の場合、その頃にはもう人形が傷んでしまっていたり、虫に食われたり、とあまり良い状態ではなくなっていることも多いでしょう。
また、本来厄除けの意味がありますので、基本は女の子一人に1セットです。結婚して女の赤ちゃんが生まれたら、新しい雛人形のセットを購入することが望ましいです。
女の子が成人する前であっても、家に収納できる場所がなくなったので処分したい、という状況も出てきた時も、処分のタイミングではないでしょうか。
各ご家庭で考え方や住環境、その他の事情は違うので、納得できるタイミングで処分方法を検討してください。
お雛様の処分方法まとめ!【まとめ】
お雛様の処分方法についてまとめてみました。お雛様だけでなく、人形やぬいぐるみに対する思い入れは人それぞれです。
タイミングや状況、コストなどをよく考えた上で処分されれば良いかと思います。
いずれの方法をとるにしても、長い間子供の代わりに厄を引き受けてくれたお雛様です。お別れする時は、感謝の気持ちを人形たちにお伝えすることも忘れないでおきましょう。