ちらし寿司はひな祭りをはじめ、お祝いの席で振る舞われることが多いですよね。
色々な具材が入っていて、ちらし寿司があると食卓が華やかになります。
でも、さすがにちらし寿司一品だけだと物足りません。汁物を添えるにしても、もう一品か二品は欲しいところですよね。
それに、たくさん作って残ってしまったちらし寿司を翌日食べるときに、献立に悩む方もいるかもしれません。
そこで今回は、ひな祭りなどの特別な日と普段の食事、それぞれちらし寿司を主役にした献立の付け合わせとして、もう一品か二品、合うおかずをご紹介します!
ちらし寿司にあうもう一品や副菜の考え方
ちらし寿司をメインディッシュとして出す場合、バランスの良い食事を提供するために副菜や汁物は色々な栄養素を考慮して選ぶのがおすすめです。
具体的には、以下のような観点で考えると良いでしょう:
色彩豊かに
ちらし寿司はさまざまな具材で色鮮やかです。
副菜を選ぶ際には、寿司の色と対照的な色や補色を使うことで、全体の盛り付けが一層引き立ちます。
例えば、ちらし寿司にピンクの桜でんぶや黄色の玉子を使っている場合、副菜には緑色の野菜や紫色の食材を加えると良いでしょう。
具体例としては、緑のアスパラガスのバター焼き、紫の薩摩芋の甘露煮、赤のトマトのマリネなどがあります。
栄養バランスを考慮して
ちらし寿司はご飯と魚介類が主なので、副菜では野菜や他のたんぱく質源、ミネラルを豊富に含む食材を選ぶことで、栄養の偏りを防ぎます。
特に、食物繊維やビタミンを豊富に含む食材を取り入れることが重要です。
具体例としては、ブロッコリーやカリフラワーのサラダ、豆腐や納豆を使った小鉢、ひじきの煮物(鉄分と食物繊維が豊富)があります。
季節感を出す
旬の野菜や果物を使うと、その時期ならではの美味しさを楽しめます。
また、旬の食材は栄養価が高く、自然のリズムに合わせた食生活が推奨されます。
季節に合わせた食材を使うことで、食卓がより豊かで楽しいものになります。
それぞれの季節の特色を生かした副菜や汁物を選ぶことが、食事全体の満足感を高めるポイントです。
ちらし寿司に合わせる献立
定番のおかず
・筑前煮
・茶碗蒸し
→定食などでよく見る組み合わせですよね。
天ぷらは季節ごとに旬の野菜や具材を変えて楽しめますし、筑前煮や茶わん蒸しは、幅広い年代に向けて、取り入れやすいおかずではないでしょうか。
主菜
・春巻き
・焼き豚
・アスパラベーコン
・揚げだし豆腐
・野菜のそぼろ餡かけ など
→あまりに味の濃いものだと白飯が欲しくなってしまうので、酢飯とのバランスも考えつつ、濃すぎずあっさりし過ぎない、程よいボリューム感のある主菜がおすすめです。
サラダ
・豚肉のしゃぶしゃぶサラダ
・かぼちゃサラダ など
→春・秋の暖かい時期や夏の暑い時期には、サラダを付け合わせるのはいかがでしょう。
この他、レタスやきゅうり、玉ねぎのスライス、トマトにサラダチキンやハムなどの肉系の具材を入れて具沢山にすると、主菜のような一品になります。
副菜
・きんぴら
・煮浸し
・揚げ浸し
・白和え など
→春は菜の花、夏はナスやししとう、秋はチンゲン菜、冬はほうれん草や小松菜と、季節の野菜を使った和のおかずがおすすめです。
汁物、主菜にさらにもう一品欲しいときに付け合わせます。
汁物
・粕汁
→汁物はみそ汁やお吸い物でもちらし寿司に合いますが、豚汁や粕汁は具沢山なので主菜にもできますよね。寒い時期の献立に、特におすすめします。
ひな祭りの時期ならではの食材も取り入れて!
続いて、お祝いなどの特別な場面で振る舞う、ちらし寿司に合うおかずをご紹介します。
ここでご紹介するおかずは、ひな祭りを想定しています。
汁物には、定番のハマグリのお吸い物を付けて、そこにもう一品から二品、おかずを付け合わせます。
主菜
・カニやエビのクリームコロッケ
・フライドチキン
・唐揚げ
・ささみチーズカツ
→子供向けのものが多くなりましたが、揚げ物はボリューム満点で、お祭り感が出ますね。
・ローストポーク
→少し贅沢な一品として、おすすめです。
・新じゃがいもと新玉ねぎのジャーマンポテト
→ひな祭りの時期ならではの野菜を使うと、定番のおかずも新鮮に感じられそうですね!
副菜
・若竹煮
・菜の花のおひたし
→こちらも春野菜を材料に、季節感が出るおかずです。
最後に、ちらし寿司に合うおかずとして、私おすすめのサラダをご紹介します。
・コブサラダ
卵・アボカド・トマトと一緒に、きゅうりやブロッコリー、茹でた豆、茹で鶏、チーズなどの具材を角切りにして、お好みのドレッシングでいただきます。
色取りが良くボリュームもあって、特別な日におすすめのサラダです。
・生ハムサラダ
ベイビーリーフ・トマト・玉ねぎのスライスなどの野菜と一緒に生ハム、モッツアレラチーズなどを合わせます。生ハムが入っていると、少しおしゃれ感が出ますよね。
シーザーサラダドレッシングやイタリアンドレッシンと相性が良いです。
ちらし寿司と相性の悪い組み合わせ料理とは?
ついでと言ってはなんですがちらし寿司と相性の悪い献立についても解説しておきましょう。
ちらし寿司はさまざまな具材を楽しめる料理ですが、味や食感のバランスを考慮すると、一緒に出すのが適さない組み合わせもあります。
次のようなメニューは、ちらし寿司と一緒に提供する際に避けた方が良いでしょう。
強い味付けの料理
ちらし寿司自体がすでに調味されているため、非常に濃厚または強い味付けの料理と一緒に出すと、寿司の繊細な味わいが失われがちです。
スパイスの強い味がちらし寿司の風味を覆ってしまう可能性があるカレーライス。
マーボー豆腐: 濃厚な味わいがちらし寿司の味を支配してしまう麻婆豆腐。
これらは避けた方が良いです。
重たいクリーム料理
クリームを多用した料理は、重く感じられがちで、ちらし寿司の軽やかな味わいとは異なるため、組み合わせると食感や味が重たく感じられることがあります。
例えばチーズやクリームの重たい味がちらし寿司のさっぱりとした味と合わない場合が多いクリームパスタ等です。
スパイシーな料理
辛い料理もちらし寿司との組み合わせには不向きです。
辛さが舌の感覚を麻痺させてしまうため、ちらし寿司の繊細な味わいを感じにくくなります。
タイ料理やインド料理: スパイスや辛みが強い料理は、ちらし寿司と同時に楽しむには適さないかもしれません。
その他の不適切な組み合わせ
他にも、味や食文化が大きく異なる料理は避けた方が無難です。
重い肉料理: ステーキやポークチョップなど、重い肉料理もちらし寿司の軽快さとは異なります。
ちらし寿司を楽しむ際は、これらの点を考慮して、より繊細でバランスの良いサイドメニューを選ぶと良いでしょう。
ちらし寿司にもう一品欲しい!【まとめ】
いかがでしたか。ひな祭りなどの特別な日の食事と普段の食事、それぞれちらし寿司に合うおかずをご紹介してきました。
作るのに少し手間のかかるちらし寿司ですが、せっかくたくさん作るなら、特別な日だけでなく、次の日もおかずをもう一品か二品加えて、それぞれ違ったちらし寿司の献立を楽しんでいただけたらと思います。
この記事が献立の悩みを解消するのに、少しでもお役に立てれば幸いです!