子どもが幼稚園や保育園に通うようになると、父の日は大切なイベントになります。
毎年お父さんの似顔絵を書いたり、父親参観があったりしますが、きっと園の方でお父さんへの感謝の気持ちを育てよう、という教育方針の元でやってくれているのだと思います。
ただ世の中には両親が揃っている子どもばかりではありません。お父さんの似顔絵、という言葉が胸にチクリとくる人もいるのではないでしょうか。
今回は父の日の似顔絵に、母子家庭ではどのように対応したらよいのかについて解説します。
解決方法1 母子家庭の父の日の似顔絵問題、まずは園に相談してみよう!
近頃では園の方でも、母の日や父の日に関係する行事をやらないことが増えているそうです。いろいろな家庭の事情があることに配慮しているのです。
ただ自分の子どもが通っている園にそのような配慮がないときは、まずは園に相談してみましょう。みんなで似顔絵を書く場合は、お祖父さんの絵でもよいと言ってくれることもありますし、別室で他のことをしましょうと言ってくれることもあります。
これらの対応で納得できれば、それでよいのですが、自分の子どもが一人だけ特別待遇になってしまうのが気になる場合もありますよね。
お祖父さんはお父さんとは違うし、他の子どもたちがお父さんの似顔絵を和気あいあいと書いているときに、自分の子どもだけ一人で別室にいなければならないのは、反ってかわいそうな気がする人もいるでしょう。
解決方法2 思い切って、父の日はお休みしても…
園の対応で納得できないときは、思い切って園をお休みさせるのも一つの方法です。
逃げるようで嫌だという人もいるかも知れませんが、何も一生父の日には引きこもるというのではありません。子どもが成長するにつれて父の日というのは、そんなに重要視されなくなっていきます。それまで少しの間だけ父の日から、避難するだけです。
園をお休みさせたら、何で今日お休みしたのかをよく子どもと話し合ってください。子どもは意外とたくましいので、来年からはお休みしなくても大丈夫、と自分から言ってくれるかも知れません。
解決方法3 お父さんの似顔絵を書いてみよう!
私個人の考えですが、私は母子家庭の子どももお父さんの似顔絵を書いてもよいと思います。その子どもにお父さんのよい思い出が残っているなら、似顔絵を書きたいと思うし、書けるのではないかと思うのです。
お父さんの顔が思い出せないと言われたら、できる範囲で構わないので、写真を見せてあげたり、こんな人だったんだよ、とお父さんについての話をしてあげたらよいのではないでしょうか。
両親は離婚しても、子どもにとってのお父さんである事実に変わりはありません。お父さんのことをすべて隠そうとすることは、子どものことまで否定することになってしまうと思います。お父さんがいなかったら、その子どもは生まれてこないのですから。
もう父の日、母の日にこだわらなくてもよい?
幼稚園や保育園にも変わって欲しいですね。両親への感謝の気持ちを育てるなら、父の日、母の日にこだわらなくてもよいと思います。
一生懸命に子育てに頑張っている人がいるから、自分は大きくなれたんだ、と感謝するのですから相手はお父さんでもよいし、お母さんでもよいし、場合によってはお祖父さん、お祖母さんでもよいのです。
「今日は大好きなお家の人の顔を書きましょう!」こんなふうにいえば、みんなが戸惑うことなく、誰かの似顔絵を書けるのではないでしょうか。どんな形の家族を持つ人も、一緒に参加できる家族に感謝する日があればステキですよね!
母子家庭の父の日に似顔絵問題!父の日にとらわれないで!
今回は父の日の似顔絵に、母子家庭ではどのように対応すればよいのか、について解説しました。参考にしていただければ、幸いです。
世の中にはいろいろな事情から、もうお父さんのことには一切触れたくないと思っている人もいるでしょう。お父さんの似顔絵なんて書きたくないと思っているお子さんもいるでしょう。そんなとき、父の日への対応方法はみな同じではありません。
だから、どうか無理をしないでくださいね。嫌になったら、ちょっと避難することを忘れないでくださいね。