鯉のぼりの歌にお母さんいないのはなぜ?鯉のぼりとこいのぼりは別の歌!

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五月の青空に天高く泳ぐこいのぼりを見つけると、ついつい口ずさんでしまうこの歌は、誰もが一度は耳にし、一度は歌ったことのある童謡「こいのぼり」です。

ただ、この歌を歌っているとふと思うのうが、
「あれ?お母さんがいない?」
これに意味はあるのでしょうか。

そしてこの歌にはお母さんが登場しないバージョンと、登場するバージョンの2種類が存在するという話もあるんです。

そして更に!

「鯉のぼり」と「こいのぼり」という2つの歌が存在することもわかりました!

今回は、端午の節句の定番ソング「鯉のぼり(こいのぼり)」の歌について解説していきたいと思います。

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目次

「鯉のぼり」と「こいのぼり」は別の歌!

鯉のぼりの歌というと、冒頭にも記したように「屋根より高い鯉のぼり」の歌詞のおなじみのあの歌を思い出すでしょう。

ただ、正確にはこの歌は「こいのぼりの歌」で、ひらがな表記と漢字表記で全く異なる歌になるのです。

その違いについて、まとめておきましょう。

「こいのぼり」の歌

「やねよりたかいこいのぼり」が出だしの、作詞は近藤宮子さん(作曲は不明)で、昭和初期に紹介された童謡です。

今回は、こちらの「こいのぼり」の歌の歌詞について掘り下げていきたいと思っているので、詳細についてはここでは割愛します。

「鯉のぼり」の歌

作曲は弘田龍太郎さん(作詞は不明)とされる1913年(大正初期の頃)にできた歌です。

文部省唱歌として歌われてきたようで、最近ではあまり耳にしないという声もありますが、その曲を耳にすると「おじいちゃんおばあちゃんが歌っていた気がする!」という人もいるようですね。

「こいのぼり」の歌にお母さんがいない、その意味は?

「鯉のぼり」の歌と「こいのぼり」の歌は別のものだということがわかったところで、次に「こいのぼり」の歌について掘り下げていきます。

1番の歌詞で登場してくるファミリーはおとうさんとこどもたちだけです。

ここにお母さんはいない?

でも、鯉のぼりには赤い色をしたお母さん鯉のぼりってありますよね?

どうして歌の中にはいないんでしょうか。

その意味は諸説ありますが、その中の1つに、こいのぼりの歌は端午の節句が男の子の成長を祝う行事であること、一家の大黒柱が父親であること、という時代の背景があるからだと言うものがあります。

お母さんが登場する歌詞もある?

時代の流れ、価値観の変化からか、昭和57年頃に2番の歌詞にお母さんが登場する教科書も使われるようになりました。

まごい(真鯉)は、黒色の鯉、ひごい(緋鯉)は赤色の鯉を指します。

なので、1番の歌詞では、一番上を泳ぐ大きな黒色の鯉(まごい)をお父さんと表現し、2番目の赤い色の鯉(ひごい)をこどもと表現しています。

そして、ここで紹介した方の2番の歌詞では、一番上を泳ぐ大きな黒色の鯉は登場させずに、おそらく、2番目の赤い色の鯉(ひごい)をお母さんと表現し、3番目にくる小さい青色の鯉を真鯉とし、それをこどもと表現しているのでしょう。

確かに、最近の鯉のぼり飾りを見ると、大きいまごい(黒色)→大きい(中くらい?)のひごい(赤色)→小さいまごい(青色) の順で泳いでいるものが多いです。

もしかすると昭和初期の頃の鯉のぼりには、3番目の小さいまごいはなかったから存在しなかったから、1番の歌詞にお母さんが登場していないのかもしれませんね。

鯉のぼりの歌にお母さんいないのはなぜ?【まとめ】

何気なく歌っていたこいのぼりの歌ですが、漢字表記の鯉のぼりの歌だと違う歌となり、「こいのぼり」とひらがな表記しないといけないということを知り、驚きました。

そして何より、歌詞にお母さんは登場しないという時代の背景です。

「端午の節句は男の子のお祝いだから」か「昔は真鯉と緋鯉の2匹しか泳いでいなかったから」なのか。

その理由は作詞した近藤宮子さんにしかわからないのかもしれませんが、これからも、5月になると歌いたくなる童謡であることには変わりないですね。

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