赤ちゃんの肌着など、柔らかい肌に触れる肌着やタオルは柔らかく仕上げたいですよね。
しかし、ネットなどでは柔軟剤の悪影響や怖いうわさなど、
「本当のところ柔軟剤ってよくないの?どうなの?」
と疑問に思うことも多くあります。
結論から言いますと、柔軟剤は使い方によっては悪影響を及ぼす可能性はあります。
今回の記事では3つの悪影響の解説や、悪影響を抑えるための柔軟剤の選び方について解説したいと思います。
是非参考にしてみてくださいね。
柔軟剤の使用はよくないの?悪影響といわれる3つの理由について解説
*洗濯機への悪影響
通常、柔軟剤は洗濯のすすぎの際に投入されます。
その後脱水という流れになりますが、ここで洗濯槽に柔軟剤の成分が残ってしまう、というリスクがあります。
この洗濯槽に残ってしまった柔軟剤の汚れがカビの原因になったり洗濯槽を痛める原因になったりと、悪影響を及ぼしてしまうのです。
*肌への悪影響
上記の通り、柔軟剤の成分を完全に落としてから脱水される、というわけではありません。
衣類の表面を柔軟剤がコーティングすることで、特有の柔らかさや匂いを残すことができます。
この柔軟剤の成分が、皮脂などに反応し溶けだし肌に触れることで、肌荒れなどの肌トラブルが生じる可能性がある、といわれています。
*衣類への悪影響
衣類を柔らかく保つ・汚れをはじきやすくする、など柔軟剤にはメリットもたくさんありますが、同時にデメリットもあります。
例えばタオルに柔軟剤を使いすぎると吸水力が低下してしまいます。
これは柔軟剤の成分が繊維の表面をコーティングしてしまうため、汚れと一緒に水分もはじきやすくしてしまうからです。
他にも、柔軟剤の成分自体が衣類にとって汚れとなってしまい、ダメージを与えてしまう原因になることもあります。
さらに、しっかりと乾燥させたつもりが柔軟剤のコーティングにより繊維の奥の水分が乾ききらず、生乾きの臭いがしてしまうことも。
私もかつて柔軟剤を頻繁に使っていた時に、いい香りどころか微妙な匂いしかせずに困った経験があります。
赤ちゃん服に柔軟剤はよくないの?
赤ちゃん用の洗濯洗剤が売られているように、大人が使用する柔軟剤を赤ちゃんが直接触れる肌着に使用することは、基本的にはよくありません。
(1)におい問題
乳幼児は嗅覚が十分に発達しておらず、この状態で柔軟剤の強い匂いを習慣的に嗅いでいると、嗅覚自体が鈍くなってしまうという危険性があります。
また大人でもよく聞きますが、強い匂いの影響で頭痛や体調不良が起きやすくなる、という調査結果も報告されています。
小さい子どもの場合、少しの匂いでも影響を受けやすいため、注意するべきでしょう。
(2)肌への悪影響
上記でも触れましたが、衣類に残った柔軟剤の成分で肌や体内に悪影響を及ぼす危険性があります。
柔軟剤の成分の中に「界面活性剤」「人工香料」が含まれているものがあります。
これはそれぞれ衣類への柔軟性・香りづけをする成分になりますが、肌への刺激が強すぎるというデメリットがあります。
皮膚が弱い赤ちゃんや敏感肌の方は特に、湿疹や肌荒れの原因になったりアトピー・アレルギーを発症しやすくなったりなど悪影響があるといわれています。
また、柔軟剤の成分が皮膚から吸収され体内に蓄積されることで、急に症状が出てしまうこともあります。
特に赤ちゃんの小さい体はすぐに許容量に達してしまうため、特に注意するようにしましょう。
柔軟剤をより安全なもので代替するには?
*天然由来の柔軟剤を選ぶ
「着色剤・防腐剤無添加」「低刺激」「天然由来成分配合」などが売りの柔軟剤を選ぶようにしましょう。
人工香料など、人工的に作られた成分は刺激が強いことが多くありますので無添加のものを、香りが欲しい場合にはローズ・グリーン系など植物の香りは比較的天然由来のものが多く出ていますので選んでみてください。
ただし、「オーガニック」と銘打ってある柔軟剤でも、なかには添加物が配合されていることもありますので、必ず成分表を確認してから購入するようにしましょう。
*お酢や重曹を利用する
柔軟剤はお酢や重曹で代用することができます。
お酢を使用する場合には使用水量の十分の一程度の量を、重曹を使用する場合には使用水量10リットルに対しおおさじ1をぬるま湯などでよく溶かして投入しましょう。
重曹は食用のものよりも掃除用のものを利用するとより効果が期待できますが、お酢は食用酢を利用することができます。
より安全性を求める場合には、口に入っても問題のないお酢を使ってみましょう。
その他、髪を洗うときに使用するリンスやコンディショナーなども柔軟剤の代わりに使用することができます。
赤ちゃん服の洗濯には使えませんが、デリケートな頭皮に使用しているものであれば柔軟剤よりも肌に悪影響はないでしょう。
*どうしても心配な場合には柔軟剤を使わないという手もアリ
本来、洗濯洗剤を使用すれば衣類の汚れは落ちますし、干す際にしわを伸ばすことと合わせて十分に空気を含ませて干せば柔らかさも保てます。
さらに天日干しすることで日光消毒もでき、生乾きやカビの臭いなども発生しにくくなります。
柔軟剤を使うことにどうしても抵抗がある、という場合には無理をする必要はありません。
いったん使用をやめてみるのも一つの手といえるでしょう。
柔軟剤って赤ちゃんによくないの?【まとめ】
いかがでしょうか。
柔軟剤には使用するメリットもありますが、デメリットも少なからず存在します。
敏感肌の方や赤ちゃんや幼児の衣類を洗濯する際には、柔軟剤の成分にもこだわってみてください。
また、「洗濯の際に必ず柔軟剤を使わなければならない」というわけではないので、天気の良い日には柔軟剤断ちをしてみて洗濯機・肌・衣類を休ませる日を作ることもいいでしょう。
柔軟剤について正しく理解し、活用しましょう!