私は社会人になって一人暮らしをするまで、恥ずかしながら洗濯機をまともに使ったことがありませんでした。
慣れない仕事で疲れていた私は、洗濯機のスタートボタンを押すだけで精いっぱいで、洗濯機の機能についてはよく分からないことだらけ。
しかしある時、洗濯機をよく見ると「脱水」と「乾燥」の2種類の機能があることに気づきました。
乾燥は何となくわかりますが、では脱水とは?あえて分けている理由は何かあるのか?と長い間疑問に思っていました。
洗濯機の脱水とは、その名の通り、洗濯物から水を飛ばす機能です。
どの洗濯機にもついているこの脱水機能について、本記事では解説と3つのコツについて触れたいと思います。
洗濯機の脱水とはどんな意味?
洗濯機では、以下の工程で洗濯をします。
(2)水を排出し、きれいな水と柔軟剤を注入、すすぎを行う(コースによって1~3回程度くりかえす)
(3)水を排出した後で、洗濯槽を回転させ衣類に残った水分を飛ばす
洗濯機における脱水は、(3)の工程のことを指します。
洗濯槽を回転させ、遠心力で衣類に残った水分を飛ばす、という原理で脱水しています。
この脱水を行うことで乾燥時間を減らすことができるというメリットがありますが、強い力が衣類にかかっているためシワの元になったり生地を痛めてしまったりというデメリットも存在します。
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洗濯機の脱水と乾燥の違いとは
よく言われる「乾燥機能とは違うの?」という疑問ですが、私もかつては脱水と乾燥は同じものだと思っていました。
脱水は上記で説明した通り、洗濯槽の遠心力を用いて水分を飛ばす、という仕組みです。
一方で乾燥機能は、洗濯槽を回転させながら温風を当てることで衣類から水分を飛ばす、という仕組みとなっており、一般的には脱水後に行われます。
この乾燥機能はドラム式洗濯機についていることが多いですが、最近ではたて型の洗濯機にもついています。
乾燥機能のメリットとしては、洗濯物の乾燥時間を大幅に短縮できるところですが、熱風を用いるため脱水以上に電気代がかかるところがデメリットでもあります。
薄手の洗濯物や洗濯物が少ないときには乾燥機能を、ウールなどの厚手の洗濯物や洗濯物の量が多い時には脱水のみを使用する、など使い分けをするとよいでしょう。
洗濯機の脱水の3つのコツとは?
脱水時に洗濯物を均すことで洗濯機のエラーを防ぐ
すすぎが終わった時点で一度洗濯機を止め、絡まった洗濯物をほぐし均等に洗濯機内に置くことで洗濯機のトラブルを防ぐことができます。
ありがちなのが、厚手の洋服が一か所に固まり偏ったことで洗濯機がエラーを起こし、止まってしまうこと。
私は寝ている間に洗濯機を回し朝起きてから干す、という流れで洗濯をしていた時期がありました。
この時洗濯機内の洗濯物が偏りエラーを起こしていると、干そうとしたときに洗濯物の脱水ができていない、ということが多々あったため、いっそのこと朝起きてから脱水をかける、というようにしました。
脱水をかける前の柔らかい状態なので洗濯物がほぐしやすいという点と、脱水が終わった後でも洗濯物同士が絡まりづらく干す作業が楽に感じられる、という2点にメリットがありこの作戦は大正解でした。
手洗い後脱水をする場合
おしゃれ着やデリケートな下着などは手洗いをする、という方も多くいるかと思います。
もちろんそのまま、手である程度絞って干してもいいのですが、水分が残りやすく乾くまで時間がかかったり強く絞ることで布が傷んでしまったりとトラブルが起こりやすくなってしまいます。
手洗いした洗濯物を、洗濯機を使って脱水する際には、必ずネットに入れましょう。
これだけで衣類へのダメージや型崩れを防ぐことができます。
また、脱水時間を短くすることも重要です。
薄手のレースやブラウスなどは長くても1分ほど、厚手のニットなどでも2分程度で脱水を済ませることで、衣類へのダメージを減らしつつ乾燥時間を減らすことができます。
さらに余裕があるときには、脱水の途中で一度衣類を取り出し、形を整えるとよいでしょう。
この時点で十分脱水されている場合にはそのまま取り出してもよいですし、脱水中に衣類へトラブルがあった場合でもすぐに対処することができます。
柔軟剤を香らせたいなら脱水時間を短くする
通常のコース洗濯では、脱水時間は4~5分程度です。
しっかりと脱水されるため乾燥時間は短くて済みますが、柔軟剤を含んだ水分まで飛んでしまうためいまいち柔軟剤が香らない、ということも。
柔軟剤を程よく香らせたい場合には、脱水時間を2~3分に短縮してみましょう。
この場合、衣類には多量の水分が残りますので、しっかりと干して乾燥させる必要があります。
生乾き状態が5時間以上続くと嫌な臭いのもとになってしまいますので注意しましょう。
洗濯機の脱水とは?【まとめ】
いかがでしょうか?
洗濯機の脱水は洗濯コースの一部ですが、意外と奥が深いもの。
毎日の家事の中ではなかなか手をかけることは難しいかとは思いますが、ちょっとしたコツをつかんでおくことで、お洋服の持ちがよくなったりシワが付きにくくなりアイロンがけが楽になったりと、いいことづくめです。
ぜひこの記事を参考にしてワンランク上のお洗濯を楽しんでくださいね。