毎日家庭から出るゴミは、何ゴミで出せるか考えて分別しますよね。
同じゴミなのに自治体によって分別ルールが違うのはどうしてか気になったことはありませんか?
職場の人たちと話しているときに、私が住んでいる市では分別しないといけないゴミが隣の市では分別しなくてもいいと聞いて驚いたことがあります。
ゴミ分別しない自治体と細かくゴミ分別する自治体があるのはなぜなのか、ゴミ分別しないとどんなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
ゴミ分別しない自治体はなぜあるの?
ゴミの分別方法は全国で統一されているわけではなく、自治体によって決められています。
自治体ごとに分別ルールが違う最大の理由は、焼却施設の処理能力の差にあります。
処理能力が高い施設では、高温処理が可能なので有害物質が発生しにくいのです。
そのため、いろいろなゴミを安全に処理して発電などのエネルギーに変えることができます。
処理能力が低い施設では、細かく分別しないと処理できない場合があるのです。
処理能力が高い施設がある自治体は、ゴミ分別が楽な地域ということになります。
コストや人員の差もゴミ分別ルールに影響します。人口が多い都市部では当然ゴミの量も多くなります。
ゴミを細かく分別すると、それぞれを処理するためのコストや人員も必要になってくるのです。そのため分別が大まかになっている傾向があります。
ゴミ分別の楽な地域はどこ?
多くの自治体ではゴミの分別は11~15種類に分けられています。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミといった分類の中で、地域によってはさらに細かく分けられています。
ゴミ分別が楽な地域をご紹介します。
千葉県船橋市
プラスチック、ゴム、ビニールは燃えるゴミで出すことができます。発泡スチロールやゴム靴、CDも含まれていて、使い切ったものであればライターでさえ燃えるゴミ扱いです。
大阪府大阪市
ガラス製品や刃物類も燃えるゴミの扱いになります。中央区は指定のゴミ袋がありません。
その他の地域
東京都渋谷区・世田谷区・港区、静岡県静岡市、岐阜県岐阜市、京都府京都市、兵庫県芦屋市など
こうしてみると、ゴミ分別しない楽な地域は都市部に多いですね。
ちなみにゴミ分別が厳しい地域を一つ挙げるとしたら、徳島県上勝町です。
なんと45種類にも分別しなければいけません。ゴミ収集車がないので、各自でゴミステーションまで持ち込むそうです。
ゴミ分別は自治体によってこんなにも違うんですね。
慣れてしまえば苦にならないかもしれませんが、ゴミ分別は面倒だから楽な地域に住みたいという人は参考にしてみてください。
ゴミ分別しないことのメリットとデメリット
ゴミ分別しないのは確かに楽です。
それによって、どんなメリットとデメリットがあるのか解説します。
メリット
・不法投棄の減少
・処理コストの削減
デメリット
・リサイクル意識の低下
・資源物回収量を把握しにくい
ゴミを細かく分別しなくていいから、いくらでもゴミを出していいということではないですよね。環境保全のためにも不必要なゴミを出さないという心掛けが大切です。
ゴミ分別しない自治体はなぜあるの?【まとめ】
自治体によってゴミの分別ルールが大きく違うということを解説しました。
楽な地域があれば、厳しい地域もあります。それぞれにメリット・デメリットがあります。
いずれにしても住んでいる自治体のルールを守ることが大切です。
私がプラスチックゴミを分別していて実感するのは、我が家から出る燃えるゴミの量が減っているということです。食品トレイ、ヨーグルトの容器など洗えるものは洗って乾かします。今では普通のことになっているので、特に面倒とも思わないです。
ゴミ分別が楽な地域に住んでいても、ゴミを増やさない工夫はしたいものですね。