今年もお盆が過ぎましたが、お盆といえば、ろうそくや線香がつきものですよね。
お家によって仏式と神式がありますので、それぞれ必要なものも違います。
また、お子様のいる家庭だと、誕生日にケーキにろうそくを立てたり、おしゃれな空間を演出したり、癒しのために、キャンドルを焚くという人もいるのではないでしょうか?
私は、お墓参りにも行きますし、子供がいるので誕生日にはろうそくを使います。
また、日頃の癒しのためにアロマキャンドルやお香を焚くので、ろうそくや線香はよく使います。
今回は、使用後のろうそくや線香、ろうそく立てなどの容器の処分方法について取り上げてみます。
私は、ろうそくも線香も燃えるものだからと、特に何も考えずに燃えるゴミに出していましたが、それで合っていたのでしょうか?
物事は曖昧なままにしておくとロクなことはありませんので、この記事を読んで勉強しちゃいましょう!
ろうそくや線香は燃えるゴミとして出してOK!
ろうそくは何のゴミなのか、一見迷いますよね。
結論から言いますと、危険物でも燃えないゴミでもありません。
燃えるゴミです。
その理由をお話しするため、まずはろうそくの成分の話から始めていきますね。
ろうそくは、ロウと芯でできていますが、まずはロウの部分からお話ししましょう。
ろうそくには大きく分けて、洋ろうそくと和ろうそくがありますが、洋ろうそくのロウは、石油由来のパラフィンワックスから作られています。
いっぽう、和ろうそくのロウには植物油脂や大豆、ハゼの実やお米のぬかなど植物性の原料が主に使われています。
次に芯の部分ですが、洋ろうそくは綿の糸を編んで作られています。
和ろうそくは筒状にした和紙に、ゴザの原料として知られているいぐさの茎の中心の柔らかい部分を巻き付けて作られています。
線香は、主に漢方薬にも使われている、桂皮や白檀など天然の原料で作られています。
ここまでお話したことを簡単にまとめると、芯に使われている糸や和紙などや線香の原料は、もちろん燃えるゴミですね。
ロウは、60℃~70℃で溶け、溶けたロウはろうそくの火によって熱せられ、どんどん気体に変化していきますので、ロウも燃えるゴミになるのです。
少々難しいことを書きましたが、凝固剤で固めた天ぷら油は、燃えるゴミに捨てますよね?
ろうそくも同じような扱いでいいと考えるのが、わかりやすいと思いますよ。私はそう覚えました!
ろうそくを燃えるゴミとして出す時はひと手間を忘れずに!
ろうそくや線香は燃えるゴミだとわかったとはいえ、使い終わったものをすぐにゴミ箱に入れる前に、ちょっと待ってください。
ここでは、発火材料であるろうそくや線香を、ひと手間かけてより安全に捨てる方法をお話していきます。
ひと手間と書きましたが、とっても簡単なことなので、安心してくださいね!
燃焼は大きく分けて2つあり、ろうそくなど炎をあげて燃えるものを有炎燃焼、反対に線香のように炎を出さずに燃えるものを無炎燃焼といいます。
特に無炎燃焼の場合に言えることですが、見た目は消えているように見えても、実はまだ燃えているということがあります。
燃えるゴミには、紙くずやティッシュなど燃えやすいものがたくさんあります。
そんな思わぬ大惨事を避けるには、容器に水を張り、使用後のろうそくや線香を入れ、完全に火が消えたことを確認してから捨てることが大切です。
線香の灰は、さすがに水につけることができないので、蓋つきの缶に灰を入れ蓋をした状態で、一日以上置いておき、ゴミの日に新聞紙などに包んで捨てます。
火が消えたと思い込んで、そのまま捨てたらゴミ箱が燃えていたなんてことにならないためにも、捨てる前のひと手間を習慣にしましょうね。
ろうそくといえば、父方が神式で、実家に神棚があり頻繁にろうそくを使うのですが、水を張った小さな容器にろうそくが入っているのを子供の頃から見ていました。
2日に1度くらいのペースでろうそくがその容器の中にろうそくが入るのですが、誕生日などでろうそくの使用数が増えるときだけ、いつも神棚の隅に置いてある容器の大きさが変わるのです。
子供が成長すればするほど、ろうそくの数も増えるので当然ですが、最終的には丼鉢にろうそくが入っていました。
実家には今も神棚はありますが、危ないので電池式のろうそくを使っているようです。
水を張った容器に入ったろうそくを見ることができないのは残念ですが、親も高齢ですし仕方がありません。
ろうそくを立てるための容器は燃えるゴミとは限らない!
ろうそく立てやキャンドルホルダーなど、ろうそくを立てるために使われる容器は、いろいろな素材があります。
プラスティック製ならばそのまま燃えるゴミに捨てても構いませんが、金属やガラス製のものも多くあります。
もちろん、金属やガラスは燃えないゴミですから、きちんと分別しなければなりません。
でも、分別するにも容器にロウが残っていることがよくあります。
そこで、容器にロウが残った時の取り方を2種類ご紹介します。
冷凍庫へ入れる
ロウがついた容器をそのまま冷凍庫へ入れ、15分から30分ほどしっかり冷やします。
冷凍庫から冷やした容器を取り出し手で取ってみましょう。面白いくらいに塊で取れるはずです。
この方法は、どちらかというとロウが多くついている時に向く方法です。
湯せんをする
先にお話しした通り、ロウは60℃~70℃で溶けますので、70℃前後のお湯を用意し、台所液体洗剤を適量入れます。容器がガラス製の場合割れることがありますので、熱湯は避けましょう。
作った洗剤入りのお湯に容器を入れ、冷めるまで置いておきます。冷めたらそっと取り出します。
薄くついたロウを取るのには、こちらが向きます。
ろうそくは燃えるゴミでいい?【まとめ】
今回は、ろうそくや線香、ろうそく立てなどの容器の処分方法について取り上げました。
冒頭でお話した通り、ろうそくや線香の使用頻度が多いにもかかわらず、何も考えずに燃えるゴミに捨てていた私は、今までの捨て方は合っていたのか、非常に不安になりながらこの記事を書きましたが、合っていてほっとしました。
今まで、曖昧なまま処分をしていた方も、この記事を読んだならもう迷いはないはず!ろうそくや線香の使用頻度が低い方も、私のようにキャンドルを焚くなど使用頻度が高い方も、この記事を参考にして、正しく安全に扱いましょう。