キッチンハイターのすすぎ残しを飲んだ…?!その危険性を解説します!

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このご時世、「除菌」という文字や言葉を聞かない日はほとんどありません。

衛生面に特に気をつけている日常、これでもかとアルコール除菌をする毎日。

さらに効果を発揮するのは、キッチンハイターをはじめとする「ハイター」類です。

特にキッチンハイターはその名のとおり、キッチンで使う道具の除菌・漂白・消臭や排水口のおそうじにも使えます。

とにかく便利ですが、ある危険性も潜んでいるんですよね。

今回は誤って飲んでしまったときについてのお話です。

小さなお子さんや、うまく認識できないご年配の方と一緒に暮らしていると、もしかしたら起こりうることかもしれません。

  • キッチンハイターで浸け置きしておくのはいいけれど、すすぎ残しがあったら怖いな…
  • 浸け置きしていたキッチンハイターの薄め液を子供が誤って飲んでしまった!どんな危険があるの?
  •  

  • キッチンハイターのすすぎ残しを誤って飲んでしまったときの適切な処置方法とは?

今こんな事態になっている、またはなりそうだと感じているあなたに向けた記事となっております。

ぜひ最後までお読み頂き、適切な処置にお役立てください。

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目次

キッチンハイターとは?

代表的な台所用漂白剤

花王株式会社が製造・販売しているキッチンハイターは、ブリーチ・ハイターなどの数ある漂白剤の中でも、一番長く残っている商品です。

「ハイター」はドイツ語のheiter(ハイター)が由来で、(晴れた、澄んだ)という意味だそうです。
その意味のとおり、ある程度薄めた液のつけ置きで、キッチンで使用する用具や箇所のまるごと除菌・漂白・消臭ができます。

使える箇所の例で言うと、ふきん・まな板・カップの黒ずみ・シミ・茶シブ等の漂白。

また、ドアノブや取っ手などのウイルス除去にも使えます。

浸け置き下あとはすすぎ残しのないようにしっかり洗い流しましょう。

漂白なら30分、除菌だけなら手早く2分で可能とのこと。

家庭に1本は置いておきたい商品ですね。

キッチン泡ハイターも便利

2016年には液体をスプレーすると泡になって出てくる「キッチン泡ハイター」も販売開始。

薄めることなく除菌・漂白したい部分(水で流せる部分に限る)にそのまま吹きかけて使えます。

付着している時間も長く、手軽なので大変便利です。

そのほかにも、高濃度ジェルで排水管の中を漂白・除菌する「パイプハイター」や、洗濯物用の「ワイドハイター」などもあります。

用途に合わせてさまざまな種類の商品が販売されています。

今流行りのマイボトルの除菌にも効果的

発売当初は「漂白作用」が特徴として注目されがちでした。

しかし、O-157や食中毒が世を騒がせた際に「除菌作用」という衛生面の関心が、さらに昨今の世界情勢からも需要が高まり、今の生活においては欠かせないもの。

なるべく外食をせず、お弁当を持ってきたり家で食べたりしましょうという意識がある中で、その持ち歩くお弁当箱や飲み物を入れるマイボトルも衛生的に保ちたいですよね。

お家で簡単に除菌・漂白・消臭ができるので手軽に行える反面、キッチンハイターで浸け置きしていることを知らないご家族の方(または忘れていた自分)が誤飲してしまうケースも多くあると聞きました。

いわゆるすすぎ残しというやつです。

それを誤って飲んでしまった…!

どんな危険性があって、こんな時どう対処すればいいのでしょうか?

キッチンハイターのすすぎ残しを飲んだときの危険性

キッチンハイターの生みの親、花王株式会社のホームページには以下のように記載があります。

”主成分の次亜塩素酸ナトリウムが口やのどの粘膜を荒し、胃液(酸性)と反応して、体内で有害な塩素ガスが発生する危険があります。”

※塩素系の漂白剤・カビ取り剤などの誤飲(花王)https://www.kao.com/jp/qa/detail/21865/ より引用

想像するだけでなんかやばそうです。

確かに、身体に入って序盤に酸性が強いところ(=胃)を通過するとなると、そこで中和反応が始まるのは目に見えています。

しかも胃酸はpH1~2くらいの強酸です。

キッチンハイターはpH13くらいとのことなので強アルカリです。

強酸と強アルカリの反応…そして有毒なガス発生…!!

反応による発熱もありそうですね…
とにかく一大事!!

すすぎ残しを誤って飲んだときの対処法

まずは慌てないで落ち着いてください。

先ほどの引用ページには続きがあり、そこに対処法が記載されています。

”すぐに水で口をすすいでから、コップ1~2杯の牛乳または水を飲んでください。

牛乳には、胃壁を保護し、成分の影響を弱める働きがありますので、あれば牛乳を飲むほうが効果的です。

ジュースなど酸味のある飲料や、炭酸飲料を飲むと、熱やガスが発生しかえって危険です。絶対に飲まないでください。

また、飲んだ漂白剤・洗浄剤を無理に吐き出そうとしないでください。嘔吐物が気管に入って、窒息や誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)*をおこす可能性があり、危険です。”

塩素系の漂白剤・カビ取り剤などの誤飲(花王)https://www.kao.com/jp/qa/detail/21865/ より引用

なるほど、キッチンハイターのアルカリの成分や、中和反応で発生する有毒な塩素ガスが体内に吸収されないように牛乳を飲んで対処するわけですね。

胃酸で反応するアルカリ性のものに、さらに酸性の飲み物やガスを多く含む炭酸飲料を飲むと反応に拍車が掛かってしまいます。

まさに「火に油を注いでいる」状態。

これだけは避けたいですね。

なので、まずは冷静になってください。
その場に牛乳や水がなかったら、誰かに買ってきてもらいましょう。

手元にあったジュースやお酒(アルコールも反応します)など適当に飲んだらダメです。
適切に対処することが重要です。

キッチンハイターのすすぎ残しは危険?【まとめ】

今回は、実際に起こるとちょっとぞっとするお話でしたが、いかがでしたでしょうか?
以下、まとめです。

キッチンハイターは薄めて使える台所用漂白剤。ふきんやまな板の除菌や、カップの茶渋なども簡単に落とせるすぐれ物。近年流行のマイボトルの除菌もまるごと除菌できる。

キッチンハイターのすすぎ残しを飲んだときは、胃酸と反応して体内で有毒な塩素ガスを発生させる危険性がある。

誤って飲んだときの対処法として、すぐに口をよくすすいでからコップ1~2杯の牛乳、または水を飲む(酸味のあるジュースや炭酸飲料は熱やガスが発生し危険!)。無理やり吐かせるのはNG、窒息や誤嚥性肺炎の危険性あり。

あとは、こういった事態を未然に防ぐための対策も考えておきましょう。

浸け置いたあとのコップ類はよくすすいでから乾かす、浸け置き中は張り紙をしておく、キッチン以外の換気ができるところで浸け置くなど、いろいろあると思います。

ここまで読んできて、まさか自分の家では起こらないでしょ!と思っているあなたに伝えたい!
これを知っているか知らないかで、その後の現実が変わってきます。

いくら注意をしていても、起こることは起こってしまうんです。

それを伝えたくて、この記事を書きました。

万が一起こりそうなことも調べておくことで、正しい情報が身を助けます。

あなたの生活の中で起こりうる危険性が高いできごととして、参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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