四十九日は故人の魂が仏になり、極楽浄土へ旅立つ日。
親戚や故人の友人などを招いて盛大に法要を営まれることでしょう。
故人のためにも祭壇は出来るだけ豪華にしてあげたいもの。
それにはお供え物や供花が必要。
参列者からいただくこともあれば、施主で用意をすることも。
お供え物の代表的なものは菓子や果物、ジュースなどの消え物。
そこで素朴な疑問が…。
「果物って盛り付け方はどうやるの?決まりがあるの?」
仏事はマナーに厳しいもの。
盛り付け方にマナー違反があっては大変。
盛り付け方はどうすればいいのか。
飾った後、お供え物をお下がりする場合の果物の分け方など。
果物に重点を絞ってご紹介します。
お供え物を分けるのは全国区じゃない!
お下がりとは?
お供え物の果物って盛り籠をイメージしませんか?
こんなやつ…。
しかし、お供え物をお下がりする地域ではこれは不人気。
お下がりとは、お供え物を均等に分けて参列者に持ち帰っていただくこと。
これは宗派の違いというより地域の慣習によるところが大きい。
私ごとですが、関西での親戚の四十九日法要ではお下がりがありました。
北関東の親戚の時はありませんでした。
そして、関東在住の私自身の嫁ぎ先ではお下がりがあります。
なので、盛り籠のような果物はわりと不人気なんです。
みかんなど、後で分けやすい物を箱にのしをつけてお供え物とする人もいます。
四十九日のお供え物の果物の盛り籠、個別買いのメリットデメリット
それでも盛り籠のように彩りのいい果物で祭壇を飾りたい。
ならば、施主側で用意してしまいましょう。
盛り籠と果物を個別で買うことのメリットとデメリットをあげてみます。
盛り籠
デメリット…高価、ゴミが多くなる、店によっては売れ残りを入れられる可能性も
個別買い
デメリット…盛り付け方が難しそう、面倒くさそう
どっちもどっちというところでしょうか。
しかし、私は個別買いをおすすめします。
故人の好きな果物を供えることこそ、四十九日法要にふさわしい。
お供え物は本来故人のためのものですから。
さらに、盛り籠の相場を調べたところ、かなりお高め!
5千円から高いものでは2万円近いものまで。
やはりそこはお供え物。
お香典と同じくらいの金額設定なんですね。
一方、個別買いの場合5個くらい買っても千円程度。
祭壇の両脇に飾っても2千円。
果物の種類によってはもう少し高くなるかもしれません。
しかし、せいぜい3千円ほど。
やはりこの差は大きい。
盛り皿の用意と盛り付け方
個別買いすると決めたら次にしておくこと。
果物を盛り付けるための受け皿になるものの用意です。
四十九日法要を営む場所がお寺や斎場の場合。
法要の手続きで伺う時に、受け皿があるか聞いておきましょう。
果物の受け皿は三方や高坏が一般的。
見せてもらってサイズを測っておけば、買う果物の目安になります。
自宅法要ならお盆でもお皿でも大丈夫。
果物は丸いものが多いので、安定感のある深皿がおすすめです。
ただ、法要なので華美な模様の皿は避けましょう。
これからも使う物なので、高坏の購入を考えてもいいかも。
盛り付け方に大きなマナーはありません。
同じ果物(例えばみかんなら)同じ大きさなので、2段で3段でも。
形の違う果物なら1段飾り。
三角に折った半紙を敷くことを忘れずに。
盛り籠はネット検索すればたくさんの画像が出てきます。
それらを参考にすればキレイな盛り付けが出来そうですね。
こんもりと盛り付ければバランスがいいですよ。
果物は見栄えも大事。
置く向きとしては、参列者の方に見せるようにしましょう。
仏事には忌数字というものがあることは知っていますか?
宗派によっては根拠がないという考え方もあります。
しかし、気になるようなら4(死)と9(苦)は避けた方が無難。
バラバラな果物の分け方は適当でいい
前にも述べましたが、お下がりの慣習がある場合。
このお下がりについては賛否両論あります。
故人にいただいたお供え物なのに包装紙を破ってまで分け合うのはどうなのか。
故人にいただいたものだからこそ、縁ある人達で分け合いましょう。
これはどちらが正解というのはありませんね。
古くからの風習なのですから。
その地域のやり方でいいんです。
分け方としてはとにかくスピードが命。
均等になるようにするべきですが、じっくり考えている暇はありません。
きっちりではなくて、適当で大丈夫。
数が少なくて困るのは果物。
それもどんどん振り分けてしまって大丈夫。
お下がりとはそういうもの。
それでも差をつけるみたいで気になりますか?
分けられないのなら、施主がそのままいただいてもいいんです。
この法要で特にお世話になった方に渡してもいい。
数多く用意出来そうなりんごやみかんなど。
皆さんに行き渡るように別に用意しておくのもいいですね。
のしがついている場合は、外してからお下がりにしてください。
◯◯家などと書かれたのし付きのお下がり。
あまりいい気はしないのではないでしょうか。
四十九日のお供え物の果物【まとめ】
四十九日法要のお供え物に、果物は欠かせません。
同じ種類の果物なら2、3段飾り。
違う果物なら1段飾りにしましょう。
その時に使う受け皿の確認を忘れずに。
盛り付け方はネット検索がおすすめです。
お供え物の果物の分け方は深く考えなくて大丈夫。
お供えした果物と同じものを1〜2種類、人数分用意しておくと安心ですね。