銀婚式の贈り物につける【のし紙】の書き方。宛名は必要?

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銀婚式のお祝いで贈り物をする場合も多いですよね。

フォーマルな贈り物でつけられる「のし紙」ですが、書き方や作法がよく分からない、という方も多いです。

今回は銀婚式を想定したのし紙の書き方や作法について紹介します。

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目次

そもそものし紙とは?

「のし」を、贈り物につける名前が書かれた紙と飾り紐がついたものと勘違いしている方が時々います。

しかし、実はのしとは右上についている小さな飾りを指します。

そしてのし・用紙・水引(飾りヒモ)の全てをあわせたものを、”のし紙(のしがみ)”と呼びます。

のし紙の中には黄色い細長いものが入っていますが、元々はアワビの干物で、長寿や繁栄をもたらす縁起物とされていたことに由来します。

銀婚式での贈り物を想定したさまざまな【のし紙】のマナー

次にのし紙の各名称や、銀婚式を想定した場合のマナーや書き方について説明します。

「水引き」の結び方は銀婚式なら結び切り

熨斗紙のまんなかにある紐のことを、水引(みずひき)と呼びます。蝶結びと結び切りの2つの結びかたがあり、贈り物のシーンに合わせ、結び方を選びます。

蝶結びは「すぐにほどけ、何度も結び直せる」ことから、繰り返して起こっても喜ばしいシーンにつかいます

婚礼以外の一般的な祝事、出産祝、内祝いなどにつかいます。

結び切り(むすびきり)は「一度結んだらほどけない」ことから、一度きりのお祝いのシーンにつかいます。今回のテーマである銀婚式はこちらに含まれますが、婚礼関係に使用します。

表書きの書き方

次に、表書き(おもてがき)についてです。のし紙の上段(水引の上)の文字は表書きといい、のし紙のついたお祝いの目的を書きます。
「御結婚御祝」「新築御祝」、銀婚式であればオーソドックスなのは「銀婚式祝」です。

しかし一方で ”4文字”の表書きは、「死」に結びつくとして縁起が悪いと敬遠する方もいます。決して間違いやマナー違反の書き方という訳はないのですが、気になる場合は「銀婚式のお祝い」「銀婚式御祝」などの書き方で4文字を避けることができます。

もう一点、表書きの書き方で注意したいのは、文字が水引やのしにかからないようにするのがマナーです。

名前は宛名を書かない!

次に勘違いされがちなのが、熨斗紙の下段(水引の下)には名前を書きますが、ここは宛名ではなく贈り主、つまり基本的には自分の名前を入れます。

誤って宛名のつもりで夫婦の名前を書かないように注意です。

ちなみに連名の場合、右位置が上位です。現代社会では異論も出そうですが、マナー上はご夫婦など男女連名の場合は、男性が右・女性は左です。
また、兄弟なら長男から年長者順となります。銀婚式の場合はあまり想定されませんが、完全に並列なら五十音順です。

また、連名で名前を書くのは、3名までがマナーで、4名以上になる場合は代表者の名前のみを書き、その左側に「他一同」などと書きます。もちろん名前も水引にはかからないようにするのがマナーです。

内のしか外そとのしについて

のし紙のかけ方は内のし・外のしがあります。贈り物のシーンによって使い分けるものです。

内のしは贈り物に直接のし紙をかけ、その上から包装紙などを付けます。“贈る”ことを控えめに表現したい内祝いなどでは、内のしが多いです。また郵送する場合には、のし紙がいたまないよう、内のしをおすすめします。

一方外のしは包装紙の上からのし紙をかけるものです。銀婚式も含まれますが、婚礼関係などの大きなお祝いでは、贈り物が集中する可能性があるため、誰から来たものかわかるように外のしにすることが多いです。また贈り物を直接渡す場合も、その場で贈る目的が伝わるよう外のしを選ぶことが多いです。

銀婚式のお祝いの場合は、基本は外のしですが、郵送になる場合については内のしを選択する、という判断が一般的です。

ボールペン書きはNG

どうしても筆が苦手という方でついついボールペンでのし紙を書いてしまう方は意外と多いですが、実はこれは書き方としてはマナー違反になります。お祝いごとは太字・黒文字(濃い文字)にするのがマナーです。逆に言うとこれらを満たせば筆であることはマストではないので、黒のサインペンなどを用いるのが正解です。

銀婚式の贈り物につけるのし紙の書き方【まとめ】

今回は銀婚式で贈り物を送るときにつけるのし紙について書き方やあて名の有無を紹介しました。

いろいろ決まりごとのおおいのし紙ですが、せっかくの贈り物をマナー違反で微妙な印象をもたれては勿体ないので、ここはしっかり守っておきましょう。

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