子供が生まれて、もうすぐお宮参りの時期と言った時に
突然の不幸…
こんな時お祝い事であるお宮参りはどうするべきでしょうか。
喪中期間にあたる神社への参拝について詳しくまとめました。
喪中と忌中について
喪中
喪中とは、故人の冥福を祈りながら慎ましく生活をし、遺族が悲しみを乗り越えて社会復帰するための期間を言います。
現在では故人の死後一年間を喪中としています。
別の言い方では、「忌服(きふく)」や「服喪(ふくも)」と言います。
忌服期間中は故人の冥福を祈り、晴れがましいことや派手な行動は慎みます。
お祝い事も、この期間は控えるようにしましょう。
忌中と喪中は違う?
「忌中」の「忌」は神道の「亡くなった人の親族は気が枯れている=けがれ=穢れ」との考えにより「生気が枯れて生命力が失われた状態」である事を指します。
生きる力もなくなり、悲しむことで、「穢れ」が生まれます。
忌中には外部との接触を避けるために行動を慎まねばならないという制限が設けられたともあります。
遺族の悲しい気持ち「穢れ」が伝染しないようにと言う意味から言われているそうです。
忌中・喪中期間はどのくらい?
すでに撤廃されている喪中と忌中の期間ですが、現在でも目安とされています。
養父母:忌中30日/喪中150日
継母・継父:忌中10日/喪中30日
夫:忌中30日/喪中13ヶ月
妻:忌中20日/喪中90日
嫡子(息子):忌中20日/喪中90日
その他子供(娘):忌中10日/喪中90日
養子:忌中10日/喪中30日
兄弟姉妹:忌中20日/喪中90日
祖父母(父方):忌中30日/喪中150日
祖父母(母方):忌中30日/喪中90日
おじ・おば:忌中20日/喪中90日
現在は、昔のように男女差別が激しくなくなってきたので、この制度を知っている人も、少ないのではないかと思います。
喪中期間中のお宮参りについて
不幸は突然起こるものです。
お祝い事を予定していたご家族にも当然起こりうることです。
お祝い事を予定していた矢先に、喪中になってしまった場合には、お宮参りは行っていいのか、 家庭によって意見が分かれます。
同じ家族でも、故人によって考え方もさまざまなので、しっかりと話し合いましょう。
お子さんにとって祖父や祖母にあたる方が亡くなられた場合でも
「お宮参りを楽しみにしていたから…」
と故人の考えを尊重し、お宮参りをされる方もいらっしゃいます。
家族や親せきでじっくりと話し合って答えを出すようにしましょう。
喪中に神社にお参りをしてはいけないのか
不幸があってから1年は喪中期間になります。
喪中期間には、お参りをしてはいけないという言葉も聞きますが、これは、神道において、「死」は穢れと言う考えであると言われており、参拝を控えるべきだとされています。
神社の神主さんは、喪中の期間は一年とされていますが、忌明けした50日以降であれば喪中でもお参りしても良いと言います。
喪中であることには変わりありませんが、生まれてきた赤ちゃんのために、ささやかにお祝いしても良いようです。
お参りさせていただいた感謝の気持ちは忘れてはいけません。
そして、赤ちゃんのこれからの健やかな成長をお祈りしましょう。
喪中期間のお宮参りについて【まとめ】
喪中期間のお参りについては、どうしていいのか悩むと思います。
神社の神主さんは、50日以降ならお宮参りをしても良いと言われていますが、どうするかは、家族や親せきの意見を尊重しつつ、話し合って決めるのがすごく重要になってきます。
これから活躍される小さな命の健康をささやかにお祈りし、お参りさせていただいたことへの感謝も話ずれずに行いましょう。