お盆は年に一度、私たちが故人や祖先の霊を祀る行事とされています。
お盆には、あの世と呼ばれる浄土から故人や祖先の霊が、この世(現世)に帰ってくると伝えられています。
その為に、事前に私たちは供え物などの準備をします。
そしてお盆には仏壇やお墓の前で手を合わせて、この世に帰って来られた故人や祖先を身近に感じるのです。
親戚が集まり、お墓参りや仏壇の前でご馳走を囲むのも、祖先に安心していただく目的があります。
実際に、あの世から故人や祖先は帰ってくるのかどうか、気になりませんか?
決して怖い話ではありませんので、安心して読み進めてくださいね。
お盆はなぜ帰ってくるの?
霊は本当にいるの?
あなたは霊が本当にいると思いますか?
私たち人間は必ず死を迎えます。
しかし死によって失われるのは肉体だけで心は残るとされています。
つまり死によっても消えずに、あの世でも存在しているのが霊なのです。
幽霊という言葉があり気味が悪いと思われたりしますが、遺してきた人たちを温かく見護っている霊は、私たちにとって有り難い存在です。
では故人や祖先の霊はなぜお盆に帰ってくるのでしょうか?
それは子孫に会いたいからです。
年に一度の里帰りのようなものなので、私たちも笑顔で温かく迎え入れましょう。
霊は、いつ帰ってくるの?
霊は、お盆に帰ってくると考えられていますが、お盆とは、いつのことを指すのでしょうか?
地域差はありますが、一般的には、8月13日から16日までとされています。
13日には、迎え火として提灯に灯りをつけたり庭や玄関で火を焚くという風習があります。
あの世から故人や祖先が帰ってくるのは夕方ということで、迎え火の時間は15時から19時頃だとされています。
迎え火は、故人や祖先が道に迷わず帰って来られるように、家の目印になるものです。
また、お墓参りは日が暮れる前の時間を選んで行うものです。
猛暑の中のお墓参りは大変ですが、日頃の感謝を里帰りした祖先に伝える絶好の機会ではないでしょうか?
祖先が姿を現すことはあるの?
筆者の体験談ですが、墓参りに行き、草抜きや掃除をしていると、バッタが脇にいるのを見つけました。
バッタは動かずに、じっとしているのです。
「もしや、ご先祖様?」と思って、バッタに向かって話しかけたのです。
母の病気が発覚した日に緊急手術になり、命拾いしたことへの感謝です。
聞いているかのように、じっと動かずにいたバッタは、話が終わるとピョンと飛んでいなくなりました。
すると次は、てんとう虫が現れました。
鮮やかな赤色とはっきりとした黒で、とても綺麗なてんとう虫でした。
バッタもてんとう虫も、長年にわたり見かけることがなかったので、なぜ現れたのか、何か意味があるのかと不思議に思い調べてみました。
すると、墓で見かけるバッタやてんとう虫は、ご先祖様が姿を変えて現れているという記事を見つけました。
そういうことからも筆者は祖先の霊を確信したのです。
奇跡のような流れで母が回復したのも祖先に護られてのことだったのでしょう。
故人が蝶や鳥になって現れたという話も聞いたことがあります。
お盆はなぜ帰ってくるの?【まとめ】
この記事は、私たち人間が死んで肉体は滅びても霊は残るという観点からなぜ霊が帰ってくるのかをお伝えしました。
どんな感想をもたれましたか?
霊を信じるか信じないかは人それぞれだと思います。
それでも、私たちは目に見えない力に護られていると感じることがありませんか?
それは、あの世からのご加護というものかもしれません。
だからこそ筆者は、故人や祖先を偲び、感謝することを大切なことだと感じるのです。
生活に追われ、いつもというわけにはいきませんので、年に一度のお盆は祖先を偲ぶ良い機会となるでしょう。
年に一度、故人や祖先を温かくお迎えし、安心してあの世に戻っていただけたなら、お互いに幸せなことです。
しかしここ数年で、世界的パンデミックとされるコロナウィルス感染症により生活様式はガラリと変わりました。
私たちは年に一度のお盆でさえ、人が集まることもできない経験をしました。
それにより、お盆にはこうしなければいけないということもなくなりつつあります。
しかし、どんな時代であれ、どこにいても、人間には心があり、心で通じ合うことができます。
日頃の感謝を故人や祖先に伝えることで、安心していただけたらいいですね。
形に捉われず、心でできることもあるはずです。
お盆には、無理せずに自分ができる範囲で故人や祖先を偲んでみてはいかがでしょうか?