正月飾りについて、皆さんは正しい理解をしていますか?
今回は正月飾りをずっと飾ることはよくないことなのか、というテーマで進めていきたいと思います。
正月の三が日はどのご家庭でも、正月飾りは飾り続けますね。
その反面、正月飾りを外すタイミングは地域によってまちまちです。
また、うっかり片付けを忘れてしまいお正月が終わっても正月飾りがずっと飾られたまま…なんてことを経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
筆者の家には祖母がいるので、昔からの習慣で毎年1月7日にお正月飾りを全て外します。
当日には近所の神社で「どんと祭」というお焚き上げの祭りが行われます。
そこへ持っていき、お焚き上げしていただくという流れです。
これは良いのか正直微妙なところですが、お焚き上げの際、古いお守りも一緒に持っていくこともあります。
一般的にいつまで正月飾りを飾ってよいのか、またずっと飾りを付け続けるとどんな良くないことがあるのか、これらについて一緒に見ていきましょう!
正月飾り、ずっと飾るのはあり?
まず、正月飾りを飾る期間を「松の内」と言います。
この期間は正月飾りをずっと飾るのは問題ないです。
ただ正月が終わってもなお飾り続けることは、あまり良い印象がありません。
12月31日に正月飾りを目印に来てくださった年神様を、飾っていた正月飾りを燃やす煙とともに見送ることが大切なことなんだそう。
縁起物を燃やすことで、新たな一年の家内安全や無病息災などの願いを神様に託しお帰り頂くのだとか。
正月飾りは役目を果たした時に外し、しっかりとお焚き上げしていただくようにしましょう。
中には使い回しが可能な物もあるようですが、保管状況次第では劣化が進んでしまったり、虫食いなど状態を保つことが難しい飾りもあります。
可能な限り、1年ごとに新しいものを購入して飾りましょう。
ちなみに、三重県ではしめ縄を一年中ずっと飾る風習があるんだそうです!
「疫病から家族や友人を守ってほしい」という願いを込めて玄関に飾るようですよ。
神様の飾りは地域によって本当に様々ですね!
正月飾りはいつ取り外す?
飾りを取り外すタイミングは関東、関西と大きく2つの地域に分けてそれぞれ違ってくるんだそうです。
*1月7日に外す地域
7日に外すのは、関東地方、九州地方、そして筆者の住む東北地方。
筆者の住む地域は7日に飾りを取り外し、その日のうちにどんと祭が開催されてお焚き上げをしてもらいます。
しかし、関東地方や東北の主な地域では正月飾り自体は7日に取り外しますが「どんと祭」自体は14日に開催されるのが一般的のようです!
なので、外した正月飾りは14日まで自宅で保管し、後にお焚き上げをするという流れなんですね。
外すタイミングは一緒でも、お焚き上げするタイミングはズレがあるのは私も新発見でした…!
*1月15日に外す地域
こちらは主に関西地方です。
私も存じ上げなかったのですが、関西地方では15日まで正月飾りは飾ったままなんだそうです!
昔は全国共通で1月15日までが松の内だったようなのですが、当時の関東地方は火災が多く
燃えやすい松は早めに片づけるという理由で正月飾りを外すタイミングに誤差が生じたそうです。
15日の方が昔の日本では主流だったことに驚きました…。
他にも探せば誤差が生じる理由がありそうですね…!
正月飾りの処分
一般的なのは全国の神社でおこなわれるお焚き上げに正月飾りを持っていき、燃やしていただく方法です。
このお焚き上げは地域によって呼び方や方法が様々で、筆者の地域は冒頭でも触れた「どんと祭」。
他にもどんど焼き、左義長、さいのかみ焼きなど様々な祭事があるようですね。
*神社にいけない場合の処分
15日ごろになると既に仕事が始まっている方がほとんど。
いろいろな事情が重なり、神社に持ち込むことが出来ない場合もありますよね。
その時はお清めをしっかりすれば自宅で処分が可能です。
燃える物、燃えない物の分別をおこない、塩を振りかけてお清めをしてからいつも通りゴミに出します。
お正月飾りは縁起ものですので、飾るとき同様に気持ちを込めて処分しましょう。
ちなみに、お焚き上げを自宅の庭先などでやるのは危険ですのでやめましょう!
野焼きは法律で禁止されています!
正月飾りをずっと飾るのは良くない?【まとめ】
地域によって様々なお正月飾りの事情が垣間見れましたね!
三重県のしめ縄飾りを一年中ずっと飾ることも、筆者的に新たな発見でした。
お正月飾りの扱い方や、処分をする時におこなわれる祭事などもっともっと探ればいろんなことが見えてきそうですね。
皆さんのお住まいの地域では正月飾りにまつわる風習や行事はどんなものがあるんでしょうか?
関西や関東という大きな括りで今回は見ていきましたが、更に地域を深く見ていくと地域ならではのことがたくさん見つかりそうです。
もしかしたら、私が知らないだけで地域によっては正月飾りをずっと飾ることがよいとされる地域もあるかもしれません!
まだまだ調べがいのありそうなテーマですね。
機会があればまた一緒に調べていきましょう!