葬式後、忌中喪中の正月飾りは飾ってはいけない?

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近親者などが亡くなって葬式を終えると遺族は忌中に入り次に喪中の期間に入ります。
すべてのお祝いごとを控えることが通例。

お正月ももちろん例外ではありません。

誰に会ってもテレビをつけても「おめでとうございます」のオンパレード。
家族を亡くした者にとっては少しツライ。

華々しくお正月を迎えることは出来ない。
けれどまるっきり正月飾りが出来ないわけではない。喪中の期間によっては飾れるものもあります。

葬式が近い時期にあった人、かなり前に済ませた人。それぞれの忌中、喪中での正月飾りや正月の過ごし方など説明します。

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目次

忌中と喪中の違いから

喪中とは亡くなった方を偲び、死を悼むための期間。

一般的には2親等までの続柄の人が亡くなると喪中となります。

2親等までに入る関係はまずは家族。
自分の親、夫もしくは妻の父母もここに入ります。
そして自分または配偶者の姉妹、兄弟、祖父母。

期間としては1親等と2親等で細かく分かれるけれどほぼ1年と考えるのが妥当。

似ている言葉として忌中。
こちらは亡くなってから49日までの期間。
故人がエンマ大王の裁きを受けていると言われる期間のこと。

なので家族は身を慎んでなるべく外出なども避けて殺生も許されない。
故人が極楽浄土へ行けるように祈りを捧げる大事な時期なのでこちらの方が規律が厳しい。

忌中の間に出来ること、出来ないこと

忌中の間に正月を迎える家は正月に関する一切のことが禁止に。

「死」が汚れを意味して神さまとの接触を避けるべき、との慣習から。
忌中の間はとにかく身を慎むことが優先。

正月飾りを飾ることはもちろん、初詣、おとそ、お節料理を食べるなどすべてを避けるべき。

ただ私はお雑煮くらいは食べてもいいのではないかと。
別におめでたい料理ではないと考えるので。

我が家ではわざわざお餅を買ってきて1年中お雑煮を食べるくらいお雑煮好き。
正月に食べる特別な食べ物との認識がないせいか。

正月を迎えることは当然慎むべき。
けれど故人を思い、偲ぶのは残された者の気持ち次第。

献杯で故人のことを語ったり思い出したりすることも立派な供養。

「門戸を閉じて酒や肉を禁じ…」と古くから歴史的には言われています。

けれど葬式や初七日などわりと簡易的になっている現代。
そこまで昔のしきたりにこだわることはないのでは。

喪中になるともう少し緩やかに

忌中に比べると喪中はもう少し出来ることが増えます。

もちろん忌中、喪中どちらも故人に想いを偲ばせることは当然。
おめでたい行事などもタブー。

仏教で言う忌中は亡くなってから49日。
神事なら50日祭りというこちらも亡くなってから50日。

これらを過ぎると神棚などの去年のしめ縄を新しいものに変えてもOK。

とは言え、門松やら玄関のしめ縄飾り、鏡餅などのおめでたいものは飾ってはだめ。

神棚は神さまの住まう神聖な場所。
しめ縄は神さまの領域を守る結界の役目。

新しいしめ縄を先に用意しておいて忌中過ぎたら代えて下さい。

お節料理はめでたい紅白のかまぼこや海老や鯛などを除いたものなら食べてもいいのでは。

お節は「子孫繁栄」や「出世」「長寿」など色々な意味が込められた料理。
それは喪中でも食べていいはず。

遺された家族のこれからを願う料理の数々。
食べても故人は怒らないのではないでしょうか。

色味が気になるようなら昆布締めや田作り、煮物を多目にしても。

ただお重にすることは絶対にNG。
重なるとして喪中の間はしてはいけないこと。

あくまでも故人を偲ぶ期間である喪中。
お祝い気分は自粛して正月をやり過ごしましょう。

まとめ

身内の者がいつ亡くなっても喪中の間に必ず正月はやってくるもの。

近しい時期に葬式があった場所は忌中になることも。忌中も喪中もおめでたいことを避けるべき時期。

けれどその違いによって正月に出来ることも少し変わります。

基本的に正月を迎えること出来ない。

けれどお雑煮やお節、お酒などは嗜んで良いと私は思います。
そこに少し手を加えて華やかさをとりのぞいて。

要は遺された家族の気持ち。
故人を偲ぶ想いががとても大切。

これは生きていれば誰でも必ず経験すること。
少しの知識があるとないとでは大違い。

ほんのちょっと心に留め置いてもらえたら嬉しいです。

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