年末に一生懸命に用意をして飾った正月飾りですが、いざお正月が来るとのんびりしてしまって、しまう時期を逃してしまった事はないですか?しまう日にちだけを覚えていようとするから、そんな事になるのです。
正月飾りをしまう時期はいつなのか、どうしてその時期にしまうのか、理由を知っていれば忘れなくなりますよ。
今回は
- 正月飾りをしまう時期は、いつなのか
- どうしてその時期にしまうのか
について解説します。
正月飾りをしまう時期は、お正月の最終日
正月飾りを【しまう】時期は、松の内が終わる日です。しまう日と言わずに、時期と言っているのは、地域によって松の内が終わる日が違うからなのです。
関東では1月7日までを松の内と呼びます。だから関東では1月7日に正月飾りをしまうのです。
この期間中、自分の家で歳神様(自分の家を守ってくれる神様)をおもてなしするわけですが、この時家の門に門松を立てている事から、この期間を松の内と呼ぶようになりました。
歳神様がいないと正月飾りは不要!
この松の内の間は門松以外の正月飾りも飾りますが、おもてなしが終わる(松の内が終わる)とともに全て【しまう】事になっています。おもてなしが終わったら、歳神様は家からいなくなりますから、正月飾りは不要になるのです。
- 鏡餅・お節料理:歳神様へのお供え物。
- 門松:歳神様が間違いなく我が家にいらして頂けるように立てる目印。
- しめ飾:ここは神様がいらしても良い清浄な場所ですよ、とお知らせする飾り。
正月飾りにはこんな意味がありますが、歳神様がいなくなったら、不要になるものばかりです。だからどの地域に住んでいても、松の内が終わる時期が正月飾りをしまう時期になっているのです。
正月飾りは【しまう】のが遅れると良くない?
歳神様をお迎えするための正月飾りをいつまでもしまわないのは、歳神様をお迎えだけして、あとはほったらかしにするようなものです。それでは良い年にならないような気がします。
良い一年を過ごすためにも、松の内が終わったら、正月飾りをしまうのを忘れないようにしましょう。
それに時期を外れたものがいつまでも家の表にあるのは、道を通る人にも良い印象を与えないでしょう。場合によっては、だらけていると取られかねません。
正月飾りをきちんと【しまう】のは、歳神様にも人間にも良い印象を与えます。一年のスタートも気持ちよく切れそうですね。
正月飾りはしまって終わりではない!
正月飾りはしまうだけでなく、きちんと処分しましょう。1月15日にどんど焼きと言う行事があります。近所でどんど焼きがあるなら、そこで燃やしてもらうのが、一番良い処分方法です。
小さな正月飾りなら、神社などでも引き取ってくれます。
関東地方の場合は、1月7日に正月飾りをしまってから、15日のどんど焼きに持っていくまでは、家の中に保管する事になります。我が家ではどんど焼きに持っていく正月飾りはまとめて紙袋に入れています。紙袋に入れておけば、そのまま火にくべる事ができるからです。
まとめておかないと、必ず出し忘れが出て、年の初めから『あ~、しまった。忘れた!』と嘆く事になるのです。お正月が終わった後に、正月飾りの残りを発見するのは嫌なものです。
どんど焼きに出し忘れた正月飾りは、ゴミとして出せば良いのですが、抵抗を感じる人も多いでしょう。どんど焼きで燃やす方が後ろめたくないので、私はこちらをお勧めします。
どんど焼きに行く時には、門松などの大きなものは持ち込んでも良いか、予め聞いてからにしましょう。どんど焼きをする人たちの手間や安全の事を考えて下さい。持ち込む時もできるだけ小さく分解するなどの配慮をするようにして下さい。
良い一年のために、飾りっぱなしではダメ!!
正月飾りは、飾る時だけでなく、しまう事も大切だとわかってもらえたのではないでしょうか。正月飾りをしまう事で、やっと本当に新しい年が来るのです。
- お正月は家に来る歳神様をおもてなしする行事
- 歳神様に家に来てもらうために、正月飾りを飾る
この事がわかっていれば、正月飾りをしまう時期も、なぜその時期にしまうのかも納得できます。
歳神様が家からいなくなったら、正月飾りをしまうのでしたね。それが松の内が終わる時期なのです。
きちんと理由がわかったのですから、これからはもう、正月飾りをしまう事を忘れないで済みますね!