ガトーショコラのレシピを見ていると、「粗熱をとる」という工程がよく出てきます。
「粗熱をとるってどのくらい冷ましたらいいの?」
「ガトーショコラの正しい冷まし方は?粗熱をとる理由って何?」
「いつから冷蔵庫に入れて良い?」
粗熱というぼんやりした言葉だとこんな疑問が浮かびますよね。
粗熱とは、一般に食品の持つ高い温度を指して使われる言葉です。
完全に室温にならなくても、手で普通に触っていられるくらいになったら「粗熱が取れた」と考えて良いでしょう。
ガトーショコラのレシピでは、生地を落ち着かせて、崩れを防ぐために粗熱をとります。
高温のままの物を冷蔵庫に入れるのは故障や食中毒の原因にもなりますので、ガトーショコラに限らす熱いものは必ず室温に冷ましてから入れるようにしてください。
粗熱って何?冷ました方はどうしたらいいの?
「粗熱」という言葉、ふわっとしてて分かりにくいですよね。
料理のレシピに出てくる「ショウガ少々」もチューブで何センチか書いてほしい筆者としては「粗熱をとるって具体的に何度まで冷ますんだよ」という気持ちになります。
でもこれ、具体的に何度と決まってないから書いてないんです。
食品によってどのくらい冷ますべきかは変わりますし、個人の匙加減、適当でOKです。
「粗熱」という言葉は、加熱した食品の持つ「高温」を指して使われています。つまり、ほとんどの場合、粗熱をとるとは、食品が高温ではない状態にすることを指します。
手で持ち続けられるくらいまで冷ませば多少温かくても大丈夫です。
ガトーショコラの粗熱をとる理由と正しい冷まし方
ガトーショコラの粗熱をとる理由
ガトーショコラの粗熱をとる理由は、「生地を落ち着かせるため」「生地の崩れを防ぐため」です。
焼きたてのガトーショコラは表面が膨らんでいて、中はチョコレートや油分が柔らかい状態です。
このまま切ると崩れてしまうため、熱い状態では切らないようにしましょう。
ガトーショコラの正しい冷まし方
ガトーショコラの冷まし方のポイントは「型に入れたまま冷やす」ことです。
ガトーショコラは油分が多く、冷やす前に型から出すと崩れてしまいます。
ケーキクーラーの上で粗熱をとったら型のまま冷蔵庫に入れましょう。
冷蔵庫で冷やして生地を硬くしてから切ると、より崩れにくくなります。
切った際の断面も、冷蔵庫で冷やしてから切った方が綺麗に仕上がりますよ!
いつからガトーショコラを冷蔵庫に入れるのが正解?
「粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす」っていつから冷蔵庫に入れていいの?
その疑問の答えは、ガトーショコラよりも冷蔵庫側にあります。
熱いものを冷蔵庫の中に入れると、冷蔵庫内の温度が一気に上がります。
冷蔵庫内はおよそ0℃~4℃に保たれている物が多いですが、高温のものが入ることによって、冷蔵庫内を冷たく保つことが出来なくなります。
小さいものや温度の低いものを入れても、冷蔵庫内の温度はさほど変わりませんが、ガトーショコラはサイズが大きく、温度も高いため、庫内温度への影響が大きいです。
熱いままのガトーショコラを入れることによって、冷蔵庫内の温度が上がり、他の食品が腐ってしまう可能性があるのです。
また、急激な温度変化は冷蔵庫自体にも負担になります。
ガトーショコラを冷蔵庫に入れる時は、室温程度まで冷ましてから入れましょう。
ガトーショコラの正しい冷まし方!【まとめ】
お菓子作りの疑問「粗熱」とガトーショコラの正しい冷やし方についてまとめました。「粗熱」とは、食品の持つ高温のことです。
手で持ち続けられる程度まで冷めたら「粗熱が取れた」と思って良いでしょう。
ガトーショコラの正しい冷やし方は「型のまま冷やす」ことです。
熱い内に型から出してしまうと、ガトーショコラが崩れてしまいますから、しっかり冷やしてから切りましょう。
冷蔵庫に入れる場合は、他の食品や冷蔵庫自体が傷む原因になりますから、しっかり室温程度まで冷ましてから入れるのが正解です。