日本の春といえば桜。新一年生がランドセルを背負う背景に、桜が舞っている姿は毎年恒例ですね。
そして代表的な桜といえば「ソメイヨシノ」です。ソメイヨシノをはじめ、桜の花びらの枚数は何枚あるかご存知ですか?
こんなに桜を愛する日本国民でも、その特徴については意外と知らないですよね。
今回の記事では、ソメイヨシノやその他の桜の特徴や花言葉について解説していきます。
ソメイヨシノの花びらの枚数は5枚
桜の品種には、古来から存在する「原種」の他に「自生種(自然交配してできた品種)」、人工的に交配させた「栽培品種」があります。
原種の桜には次の11種類あります。
川の土手でよく見られるソメイヨシノは、桜の原種である「エドヒガン」と「オオシマザクラ」の雑種を交配させて作り出した栽培品種です。
ソメイヨシノは、鑑賞用に江戸時代に染井(現在の東京都豊島区)で生み出され、明治時代にソメイヨシノと名付けられました。
ソメイヨシノや原種の桜は、花びらの枚数が5枚なのですが、桜は「バラ科サクラ亜科サクラ属」に分類されており、バラ科の枚数が5枚であることからきています。
一方ヤエザクラとは、花びらの枚数が6枚以上である桜の総称です。中には、300枚以上の花を付ける品種も存在するそうです。
桜とは花びらの枚数が5枚と、6枚以上の花びらを付ける品種とがあるわけです。
花びらの枚数による分類方法
先程述べたようにソメイヨシノなどの花びらの枚数は5枚で、これは「一重咲き(ひとえざき)」と呼びます。
花びらの枚数が6〜70枚で「八重咲き(やえざき)」、6〜15枚では「半八重咲き(はんやえざき)」といいます。
中には5枚と6〜10枚の花びらが一本の木に混在している場合もあり、こちらを「一重八重咲き(ひとえやえざき)」と呼びます。
花びらが100枚以上になると「菊咲き(きくざき)」、菊咲きからもう一つ重なって咲く「段咲(きだんざき)」と名称が細かく分かれているのです。
ソメイヨシノの特徴
ソメイヨシノは3月中旬から下旬にかけて咲き始めますが、ヤエザクラはそこから開花時期が1〜2週間ほど遅くなります。
ソメイヨシノは咲いている期間も短いですが、ヤエザクラは花が比較的長く咲くので、5月上旬ころまで楽しめます。
ソメイヨシノは接ぎ木で増やしているため、全国に散らばっているソメイヨシノも、元は同じ木からというから驚きです。
ソメイヨシノの花言葉
そんなソメイヨシノの花言葉は「精神美」「優れた美人」「純潔」「高貴」があります。儚げで、たおやかな花の様子から付いたのでしょうね。
一方、ヤエザクラの花言葉は「理知」「豊かな教養」「理知に富んだ教育」といいます。
学問とは積み重ねるものですので、幾重にも重なる花びらと被ったのでしょうね。
ソメイヨシノの花びらの枚数は何枚?【まとめ】
・ソメイヨシノは、江戸時代に原種を掛け合わせて作った鑑賞用の桜である
・ソメイヨシノの花びらの枚数は5枚であるが、これはバラ科に属するためである
・ヤエザクラは花びらが6枚以上の桜の総称で、多いものだと300枚にもなるものもある
・ソメイヨシノは比較的早く咲いて、素早く散ってしまう
・ソメイヨシノは接ぎ木で増やしたものなので、元をたどれば同じ木から始まっている
・ソメイヨシノの花言葉は「精神美」などで、美しい花びらを表している
今回の記事では、桜の代名詞ともいえるソメイヨシノについて調べてみました。
ソメイヨシノの寿命は60年と言われており、多くが1960年以前に植えられているため、そろそろ枯れるのではないかと危惧されています。
人間が手を加えることで寿命は伸びるそうなので、美しい桜をいつまでも大切に守っていきたいですね。