お歳暮は1年お世話になった人への感謝の気持ち。
特にお世話になった方へは感謝の集大成として贈りたくなるもの。
いつもは健康自慢なのに大病を患ってしまって病院のお世話になったなんて時は特別な1年に。
特に入院、手術となると一生に1度あるかないかぐらいのことで本人にとっては大事件。
担当してくれたお医者さんにお歳暮を贈りたいと考えるのも当然。
患者にとって医者は命の恩人。例え年下の医者でも目上の人のように感じるもの。
なので医者からお歳暮なんて…と思うけれど中には丁寧にお歳暮を贈り返す医者もいる。なので医者と患者の間でのお歳暮のやり取りも結構あるもの。
お歳暮をいただいた時の鉄則はお礼状をすぐ出すこと。どんなことを書くか迷って日が経ってお礼状を出すタイミングが遅れたら大変!
上司や部下、親戚でもない医者と患者同士ではお礼状はどんなことを書くものなのか考えてみましょう。
お歳暮を贈って迷惑にならないかきちんと調べること
健康な時は感じないけれどいざ病気になると心底不安なもの。
医者や看護師さんの存在がどれだけ頼もしく感じられることか。
ここはぜひお世話になったお礼がしたい。
でも今はどこの病院も患者やその家族からの贈り物を全て拒否する風潮が強くなっています。
特に国公立など大きい病院は差し入れさえ受け取ってくれないところも。
入院した病院が贈答に厳しいところか下調べをしておくことも大事。
入院中に他の患者さんから病院の情報を仕入れておいてもいい。
ある大学病院に入院していた父。退院したら自分の作っている野菜を送りたいと担当医師に住所を聞いたところ教えてもらえたと。
同じ釣り好きということで意気投合した部分もあるけれどこれはレアなケース。
医者によってはお歳暮はかえって迷惑になることもあるのできちんと調べておきたい。
私が嬉しかった医者からのお礼状
数年前入院した先の担当医師にとても良く診ていただいたのでお歳暮を贈ったことがあります。
受け取っていただける病院だったので。
若い医者でしたがお礼状がとても温かい内容で感動したことを覚えています。
時候の挨拶から品物へのお礼。
ここまでは普通のお礼状と同じ。
その後の私の患部をいたわる言葉、リハビリに熱心に通っていること、入院中何気なく話した私の家族のその後のことなど。
特にリハビリが始まる頃は担当が代わっていたのに気にかけてくれていたことがとても嬉しかった。
大きい病院で私にとってその医者は1人でも医者にしたら私は大勢いる患者の中の1人。
細かいところまで覚えていてくれたことに心がほっこり。
たくさんの患者さんを抱えて忙しい中本当にありがたいことでした。
もちろん私の担当医に限らず医者は多忙なもの。
奥様が代筆されたり印刷されたお礼状ももちろんあり。
患者側も当然それを理解しているのでお礼状をいただいたことにすら恐縮してしまう。
ただそんな中で医者のひと言だけでも手書きで添えられていたらこんなに嬉しいことはない。
治してもらった患者からしたら医者はもう雲の上の人のようなものだから。
私の担当医のお礼状は今後はお気遣いのないようにと結ばれていてのでお歳暮は1度きり。
でも心のこもったそのお礼状は今でも大切にしまってあります。
患者からのお礼状で書くべきこと
患者の立場で医者からお歳暮をいただくこともまれにあること。
いただいたお歳暮に対しお歳暮を贈る丁寧な医師も中にはいるもの。
または同等、それ以上の品物であれば気遣いは無用ですという暗黙のルールとしてのお歳暮であることも。
どちらにしてもいただいたお歳暮へのお礼状はすぐに出すべき。
医者に出すお礼状も普通のお礼状と書き方は変わらない。
ただ感謝してもしきれないくらいお世話になった先生。
失敗はしたくないもの。
ボールペンなどは避けて。
筆まめなら筆ペンや毛筆で書きたいところ。
無理ならせめて万年筆を使いたい。
誤字脱字などあってはならないので慎重に。
時候の挨拶からお品へのお礼。
そして何より入院中にお世話になったことへのお礼。
自分が納得するまで丁寧に説明してくれた、とかテキパキとしている姿に安心感を覚えた、とか。
患者さんの言葉で嬉しかったこと励まされたことなど具体的に書いてみては。
そして今の体調など。
お礼状なのでズラズラ書く必要はなし。
あくまでも簡潔に。
目上の人宛だし文中はプライベートなことを書くのでハガキではなくお手紙でのお礼状をオススメします。
まとめ
お礼状は誰に送る時も基本的に書き方は同じ。
ただマニュアル通りに書くだけではつまらない。
立場が医者であれ患者であれ相手のことを思って書きたいもの。
ほんのちょっとでも自分を見てくれていたり覚えていたりされるととても嬉しいもの。
人間はみな単純なんです。
相手を労ったり感謝した心からの気持ちは言葉にちゃんと現れるもの。
たかがお歳暮のお礼状なんて考えてはだめ。
お歳暮を贈った側の気持ちに感謝して心をこめて書きたいものですね。