しめ縄は左巻き右巻きどちらが正しい?その違いと意味を解説!

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お正月の飾りと言えば、しめ縄・しめ飾り。しめ縄は、日本のお正月には欠かせない大切な縁起物。

伊勢神宮の特大のしめ縄が有名ですよね。

町でしめ縄・しめ飾りを見かけると「今年も終わりか~」となんだか寂しくなります。

ちなみに、皆さんはしめ縄をよくご覧になったことがありますか?
何となくいつも見ているしめ縄ですが、よく見ると形に特徴があることが分かります。

実はしめ縄はほとんどが左から編まれているんです!
これには深い意味が込められています。

今回は、しめ縄の由来から、そこに込められた意味を解説したいと思います!ぜひ参考にしてください!

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目次

しめ縄の由来とは?そこに込められた意味とは?

しめ縄は、ただの飾りではありません。
由来のある、神聖なものなのです。

しめ縄のルーツは『日本書紀』『古事記』に記されている日本神話の「天岩戸伝説」からはじまったという説があります。

天岩戸伝説とは、天岩戸あら天照大神(あまてらすおおみかみ)が出てきた時に、太玉命(ふとだま)が天岩戸をしめ縄で岩戸を封印したというお話。

この伝説の地は、宮崎県高千穂の天岩戸神社の御神体として残っており、しめ縄もはられ天岩戸は神域とされています。

神様がいる場所と俗世との境界線であるしめ縄は、ただ縄を編んでいるわけではありません。最初にもお伝えしたように、しめ縄のほとんどが左巻きで編まれているのです。

しめ縄は左巻きが多い理由は?

しめ縄は左巻きが多い理由は日本では昔から「左は神聖」とする考え方があるからです。

そのため左巻きのしめ縄は神事や儀式のときに使われます。

日本には「左上位」という言葉があり、左が上位とされています。

日本神話に出てくる天照大神は左目から誕生したといわれていますので、左が神聖で上位であるこがここからも分かりますね。

盆踊りのときに左から回るのは「精霊を迎えるため」といわれています。

また、死者の着物は左前にするのは「あの世とこの世は真逆の関係にあるから逆に着せる」。「故人と生者を別ける」という意味もあります。

このように、日本の風習として、左方向というのは「神聖」で「俗世とは別の世界」という意味があるのです。

そのため、お正月飾りのしめ縄は神様の依り代で神聖なものなので、神様から見たとき、元の太い部分が左側になるように飾ります。

人から見ると、右側に元が太い部分になります。

何気なく見ていたお正月飾りのしめ縄には、その由来や形に深い意味がありました。日本独特の考え方が詰まっているものだと知ると、少し見る目が変わりますね。

左巻きと右巻きのしめ縄の違いは何?

繰り返しになりますが、しめ縄は神聖な方向と考えられている「左巻き」が基本。

では、右巻きのしめ縄って存在しないの?という疑問が湧きます。
調べてみたところ、右巻きのしめ縄も存在します!

左巻きのしめ縄は一般的な飾り方で、職業や家に祀られている神様によって、どんなしめ縄を飾るかが変わるそうです。

右巻きのしめ縄を飾る例として、商売繁盛を願う場合がそれにあたります。商売繁盛を願うところといえば、お店や会社といったところになるでしょうか。

しかし注意したいのは、商売繫盛を願う職業によって、右巻きのしめ縄が良いというところと左巻きが良いという場合もあるそうです。

なので、自分の勤め先、職業はどちらが良いのか、よく調べてから飾るようにしてくださいね。

他にも、出雲大社のしめ縄は左巻きではなく、右巻きに飾るのが良いとされているようです。これも不思議ですが、神社だから一概に左巻きというわけではないようですね。

例外もありますが、一般的なのが左巻きらしいので、家に飾るときは左巻きのしめ縄を用意すればいいと思っていましたが、なんと地域によってその考え方が変わるらしいのです。

さらに混乱してまいましたが、私が住んでいる地域は左巻きのしめ縄で良いみたいなので、それを今年も飾りたいと思います。

以上、しめ縄がただの飾りではないことをご理解いただけたでしょうか。

とてもややこしく、深い意味のある飾りなんです。
今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです。

しめ縄は左巻き右巻きどちらが正しい?【まとめ】

今回は、しめ縄の左巻き、右巻きの違いと意味を解説してみました。少しややこしいので簡単にまとめてみます。

・お正月飾りのしめ縄は一般的に「左巻き」である。
・左は神聖なものを表すため、しめ縄は左巻きに飾ることが多い。
・「右巻き」のしめ縄は、商売繫盛を願う場合に使われることがある。また業種によっては「左巻き」を飾る場合もある。
・しめ縄は、地域によって「左巻き」が良い、「右巻き」が良いかが異なる。

以上、4つ纏めさせていただきました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後にしめ縄に関する豆知識を1つご紹介します!

皆さん、お相撲さんを思い出してください。

お相撲さんが土俵入りをする時、横綱が身に着けている白い綱を思い出せますか?
実はあれもしめ縄なんです。

横綱が土俵入りする時に身に着けるしめ縄は、横にした綱を腰に絞めていることから「横綱」といいます。

横綱が土俵入りで四股を踏むのは、「土中の邪気を払う」という意味があり神聖な儀式なので、神様の領域を示す結界のしめ縄を締めていると考えられます。

相撲だけでなく、しめ縄は私たちの日常生活の中に意外とあるのです。

もしどこかにひっそりとしめ縄が張られているところがあったら、騒がず、静かにそっとしておきましょうね。

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