おせちに煮しめが入っているとなんだかほっこりしますよね。
私は、福島の祖母が住んでた家を思い出します。
おせちの思い出ではないのですが、遊びに行く度に煮しめが出されていました。
安定の味で野菜の硬さもちょうどいいのです。
自分が作る側になった今、煮しめの作り方の難しさを痛感すると同時に、教わっておけばよかったと後悔が残ります。
日々試行錯誤の中で作っている煮しめですが、1品作るならまだしもおせちとなると何品も同時に作らなければなりません。
日持ちするものは早めに作っておきたいですよね。
煮しめの冷蔵庫や冷凍庫での保存日数と保存方法についてご紹介したいと思います。
煮しめの意味、由来
おせちの煮しめは一般的に根菜、芋類、昆布やこんにゃくですが地方によって入れる具材は様々で、魚を入れる地方もあります。
土の中で根を張る根菜が多く、末長く続く幸せの願いが込められております。
山の幸である食材がお鍋で一緒くたに煮られることから「家族が仲良く結ばれる」という意味をもち「家族円満」を表しています。
具材一つひとつにも縁起の良い意味やいわれがありそれらの食材を使っている煮しめは、おせちの元祖とも言われる一説があります。
具材の意味をいくつかご紹介します。
長寿の縁起物、亀に見立てる椎茸、先を見通せるレンコンやフキ、根を張り、一家の繁栄を願う牛蒡、具材それぞれ縁起が良い願いが込められているので凝縮されており、パワースポットならぬパワー料理ではないかと思ってしまいます。
煮しめの日持ちはどのくらい?
煮しめは常温でも保存可能で3日程もちます。
冷蔵庫で保存する場合の日数は5日程です。ただし、常温保存も冷蔵庫保存も1日1度はしっかり温めてください。
しっかり温めることで菌類の繁殖を抑え、煮しめ自体にも味が染み前日より美味しくなります。常温でももちますが、心配な方は冷蔵庫保存をおすすめします。
冷凍庫で冷凍は可能?保存日数は?
実は水分量の多い煮物はあまり冷凍には向きません。
どうしても冷凍したいときには、料理途中の水分がたくさんある状態で空気が入らないように注意して保存袋などで冷凍しましょう。
ポイントは具材が煮汁に浸かっているかどうかです。
冷凍庫で冷凍すると1ヶ月程持ちますが、作った時の美味しさのままという保証はないので早めに食べることをおすすめします。
ただし「煮しめ」は煮しめることから、煮汁がなくなるまで煮ますので冷凍庫から出して解凍してから煮つめます。
解凍する際も冷凍庫から出して自然解凍でじっくり解凍しないと具材が潰れる可能性がありますのでご注意ください。
解凍後に一手間かかりますが、美味しく食べるためにぜひこのやり方でやりましょう。また、冷凍庫での冷凍に向かない食材がたけのことこんにゃくです。
こちらの食材は入れない方が賢明かと思います。
煮しめの日持ちはどのくらい?【まとめ】
煮しめと筑前煮の違いってなんだかご存知ですか?
筑前煮は炒めてから煮ますが、煮しめは最初から煮ます。
煮汁がなくなるまで煮しめます。炒めるか炒めないかの違いですね。
お祝いごとや行事の時に煮しめが出るイメージがあります。
煮しめは常温でも3日、冷蔵庫でも5日はもつので、元旦に食べ切るとするならば食べる量だけ常温保存で12月29日に、冷蔵庫保存だったら12月27日に作っておいても大丈夫ということになります。
他の日持ちしない料理を30日や31日で作ると思うので、早めに作れれば同時に作る負担が少し減るのではないでしょうか。
作る品数が多いおせち、余裕をもって準備して余裕をもって大晦日、元旦を迎えたいものです。
今までを思い返すと、毎年自分はスーパーで買って詰めるものも多かったはずなのに、なんだかバタバタだったなと思います。
おせちを作るみなさんも自分に合った形でおせちを準備して、年に3日ぐらいは羽をのばしてゆっくりしてくださいね。