「くわい」と言う言葉を聞いたことがありますか?おせち料理に入っている食材です。
おせち料理と聞くと、数の子や黒豆、伊達巻など誰もが一度は聞いたことがある一品料理が浮かんでくると思います。
そんな有名な一品料理と一緒に入っているのですが、なかなか聞き慣れない食材ですよね。
独特な形をしており里芋から芽が伸びているような不思議な形で気になる存在ですがどんな食材なのか、そのまま生で食べることはできるのでしょうか?
それとも火を通して食べる食材なのか、無理なく美味しく食べられる食べ方はあるのでしょうか。
今回はこのくわいという食材について解明していきたいと思います。
おせちに入ってるくわい、意味はあるのか
おせちとはいえ、控えめな存在であるくわいどのような意味があるのでしょう。
昔は、くわを「か」と読んでいたことつもあり、かい=快つまり快適な、気持ちの良い一年になるようにとの願いが込められています。
もう一つは大きな芽が出ることからめでたいということで縁起物となりました。
スッと伸びた芽から立身出世を願う意味も込められています。
くわいは生で食べることできる?
中国と日本でよく食べられている根菜で、シャキシャキの食感と苦味が特徴の野菜です。
皮付きのくわいの見た目は奇抜で独特ですが、皮を剥いて調理すると可愛い感じの見た目に変化します。
食べ方としては煮物が一般的です。
ほくほくした優しい食感に変化します。
苦味が特徴ではありますがどのぐらいの苦味なのでしょう。
苦味が強いと生で食べることは無理?と思われがちですが、食べることは出来るのでしょうか。
くわいの苦味はかなり強いのでそのままでは生で食べることは出来ません。
しかし、しっかりとアク抜きをすれば生でも食べられます。
苦味は和らぎますが完全には消えません。
主に食べる部分は下の丸い部分ですが、芽も食べられますので下処理の時に切り落とさないようにしましょう。
くわいの下処理の仕方とオススメの食べ方
灰汁がとても強いので、アク抜きは必ず行いましょう。
この灰汁が苦味の原因ですので皮を剥いて30〜60分水につけます。
生で食べる時は長めにつけておきましょう。生もしくは油で揚げる際は水でさらすだけで大丈夫です。
一般的な煮物にするならさらに米のとぎ汁で下茹でしましょう。
基本的に水にさらし、下茹ですることで苦味が軽減されますのでしっかり行いましょう。
ほくほくした栗のような食感になり無理なく食べられると思います。
それでも、生で食べるのは無理という方におすすめな食べ方が素揚げ(くわいチップス)です。
皮をむき薄くスライスしたくわいを水に4〜5時間水にさらします。
水を切りそのまま油で揚げます。
塩を振って完成なのでお手軽です。アレンジとして天ぷら粉をつけて天ぷら、小麦粉をつけて唐揚げとしての食べ方も美味しくいただけます。
他の食べ方としては炒め物も良いでしょう。シャキシャキ感が楽しめます。
くわいって生で食べるのは無理?【まとめ】
美味しい食べ方をいくつか紹介しました。また、簡単に食べる方法として缶詰があります。
アク抜きせずにそのまま使用出来るので手間もかからず、時短になります。
くわいは根菜ですが実は炭水化物を多く含んでいる食材なので、白米や芋類に代わるエネルギー源となります。また、亜鉛を多く含みます。
亜鉛の多い食材ですと、牡蠣、豚レバー、アワビ、ナッツなどがあります。しかし普段から食べる食材とはほど遠く苦手な方も多いですね。
くわいでしたら、芋類ですので手軽に食べることができ亜鉛不足も解消できます。
炭水化物が多いので、主食としても優れている食材ですが食べすぎると肥満の原因になりますのでほどほどに食べましょう。
美味しい食べ方を参考に、無理なく美味しく適度な量をいただきましょう。