クリスマスが終わるとそれまでケーキやチキンが並んでいたスーパーの棚が一機におせち料理になりますよね!
一般家庭向けに多種多様なおせちが販売されます。
調理済みのものや、パックで小分けにされたもの等があり、とても便利ですよね。
また少々お金をかけるとデパートや飲食店からとても豪華なものを買う事もできます。
核家族が多く女性も当たり前に働く家庭が多い現代では本当に助かりますよね!
そんな中、今年こそは手作りしてみよう!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも手作りとなると色々気になってきます。
そもそもおせちっていつまで日持ちするの?またその理由って?
等々、知らない事に気付き、早速調べてみました!
おせちはどれくらい日持ちするの?常温か冷蔵か
そもそもおせちは比較的日持ちがする食べ物です。
その理由は、手作りおせちは昔、常温でお正月三が日まで保存を効かせるために、塩や砂糖をふんだんに使ってたからです。
では現在、手作りおせちは常温で保存可能かそれとも冷蔵なのか。
結論を申しますと冷蔵保存です!その理由をご説明しますね。
ですが今は昔と違って家も気密性が高いものが多く暖房も普及しているので、傷みが早くなっています。
冷蔵庫へ入れる必要があるのはこのような環境の変化によるのも理由のひとつです。
おせちの中でも比較的保存が効くのが、田作り、黒豆、数の子、なます、昆布巻です。
冷蔵庫に入れ約1週間ほどは日持ちます。
食べる際は火を通して作ったものは途中でまた火を入れて下さいね。
一方で栗きんとんや筑前煮などの煮物は、三日前後とあまり日持ちがしません。
栗きんとんをもう少し日持ちさせるには砂糖を更に入れるか、レモン果汁を入れます。
ただ砂糖をふんだんに入れるとなると、筆者のようなダイエット中の人にとっては少し恐怖を感じます…。追い砂糖をせずおいしくおせちを頂くには、ぜひ冷蔵庫へ!
そもそもおせちって?
保存の事を調べていく内に、そもそもおせちって何なんだろう?と基本を知らない事に気づいた筆者は調べてみました!
おせちとは漢字で「御節」と書きます。
節とは「節日(せつじつ・せつにち)」と言い、季節の節目の事です。
その節目の日に神様に五穀豊穣・子孫繁栄をお祈りし、その土地でとれたものを神様にお供えをしていました。
そのお供えを節供といいます。
節日は一年を通して数回あり、その時に食べていた料理を全て「おせち料理」と呼んでいました。
そのうち元旦に頂く料理が重要視されるようになり、今ではおせち料理は元旦の年一回になりました。
また神様へのお供え物なので縁起の良いものが必要となりました。
おせち料理がすべて縁起の良い意味を持つ食べ物なのは、このような理由からだったんですね。
かまどの神様
前述した通り、おせちは神様へお供えする食べ物でした。
ところで日本には昔からたくさんの神様がいると言われています。
千と千尋の神隠しをご覧になった方はお分かりになると思いますが、山の神様、海の神様、川の神様、田の神様…などとそれはもういろいろな神様が身の回りにいます。
その中に「かまどの神様」もいます。
かまどとは台所の事で、台所の火を守る神様です。
煮炊きをするかまどの火を一年を守ってくださっている神様も、正月三が日は休んでいただこうという思いから、保存の効くおせち料理が作られるようになりました。
また家庭の女性たちにもお正月くらいは休んでもらおうという思いやりの理由からだとも言われています。
神様のお休みと女性のお休みで、おせちは日持ちする必要があったのですね。
冷蔵庫の普及や男性も積極的に台所に入る人が多い現代と比べると、ひと昔前までの女性の家事労働は大変だったんだろうなぁと、つくづく思ってしまいました。
おせちの日持ちする理由は?【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
おせちの日持ち期間や日持ちさせる理由についてお分かりになって頂けたのではないかと思います。
コロナ禍で在宅時間が増えているご家庭が多い中、この機会におせちもぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか。
ご家庭それぞれの味やアレンジがきいたおせち料理も、思い出の一つになる事と思います!