2020年9月にリニューアルしたキットカットは何が変わったのか。
リニューアル前後で大きく違うのは、キットカットの大きさだろう。
チョコレートの定番であるキットカットがリニューアルしたことを知っている人は多いかと思います。
バレンタインデーやホワイトデーの友チョコとしてや、学生がクラスメイトの誕生日にあげるものとして、仲の良い友達や家族へのちょっとしたお礼やお詫びなど、軽い気持ちであげることができ、相手からも喜ばれるキットカット。
リニューアル前のままでも人気なのに、どうしてリニューアルをしたのでしょうか。
リニューアル前後で味や大きさが変わったのかも含め、比較してみました。
読み終わったころには、時代を超えて定番であり続ける秘訣がご理解いただけると思います。
キットカットの味は変わったのか
リニューアル後のキットカットの箱や袋に「おいしさそのまま砂糖10%減」と記載があるのは、ご存じでしょうか。
砂糖の代わりにおからパウダー等を使用しているそうですが、使っている材料が変わったのにおいしさがそのままとは一体どういうことなのでしょうか。
お菓子作りを経験したことがある人はわかると思いますが、材料や入れる量、混ぜる速度、焼く時間まで決まっており、かなり厳密に守らなければ同じ味を出すことは難しくなります。
10%減ということは、100g入れていたとすると90gになってしまうということです。
カップラーメンに例えるとしたら、既定の時間が3分と記載があるのに対し、2分半ちょっとしかお湯を入れてから待たずに食べ始めてしまうという感覚です。
この場合、麺はちょっと固めになります。こう考えると、10%減は大きな差ですね。
考えていてもわからないので、本当に味はそのままなのか、体験してみることにしました。
今回は、リニューアル前のキットカットがなかったため、記憶の中のキットカットとの比較になりますが、今まで食べていたキットカットと味は全く変わりませんでした。
一口かじってみて、ウエハースとチョコレートでできている断層もそのままです。
ものすごく繊細な舌の持ち主でしたら違いが分かる方もいるのかもしれませんが、一般的な人だったら変わったと感じない再現力です。
砂糖の量が減っておいしさはそのままとは、夢のようですね。
キットカットの大きさは変わったのか
リニューアル後のキットカットを買って一番感じたのは、大きさの違いです。
キットカットの箱も小さくなったのですが、キットカットじたいの大きさも変わったようです。
リニューアル前と比較すると、今まで2口で食べていたのが、1口ちょっとか、大きな1口で食べられるくらいになっています。
これは、一目見ただけで小さくなったとわかるくらいですので、値段が同じ状態でキットカットの大きさが変わったということに残念がる人も多いのではないでしょうか。
この時代を乗り越えるためのカロリーオフ戦略
リニューアル前後のキットカットを比較すると、値段はそのままで、砂糖の使用量が10%減し、キットカットの大きさが小さくなったということが分かります。
カロリーを抑えるという名目で、実際は値上げをしたいけど値上げに敏感な人たちが多くなっているので、苦肉の策としてコストを減らす手法に出た可能性がささやかれていますね。
本当にそうなのでしょうか。真意はわかりませんが、今の時代、男女問わず美容や健康に対しての意識が変わってきています。
美容も健康も、食が関わってきます。
ダイエットをしている人や、ニキビ肌を改善したい人にとってもチョコレートは天敵です。
今後、さらにブームが加速すればするほど、キットカットがどれだけおいしくても、みんな我慢をしてしまい売れ行きが悪くなってしまいます。
そのブーム化でも生き残るための大きさなのではないでしょうか。
そして砂糖10%減というパッケージはチョコレートに手を出す罪悪感を少し減らすことが出来ます。
つまり、コスト減というよりもこの時代を乗り越えるためのカロリーオフ戦略ということです。
なぜキットカットの味は変わったのか?【まとめ】
ここまで、リニューアル前後の比較をし、リニューアルの狙いについて考えてきましたが、キットカットのリニューアルで変わったことや、時代を超えて定番であり続ける理由がお分かりいただけたでしょうか。
2. キットカットの大きさが見てわかるほど小さくなった
3. 美容や健康ブームの時代に合わせたカロリーオフ戦略
定番であり人気である商品を変えるのは、勇気がいることだと思います。
リニューアルしたことにより、人気がなくなってしまう可能性も0ではありません。
そんなか、キットカットは、その時代のブームに合わせて商品を変えるという選択をしました。
これこそが、キットカットが時代を超えて愛され続ける秘訣だと思います。
昔ながらの味を大切にしながらも、その時代に合わせて少しずつ変わっていくことは大切ですね。