直接言われたことはないけど、なんとなく聞いたことはあるという方も多いのではないでしょうか。
なんでダメなの?
じゃあいつから大丈夫なの?
そのような疑問から、その他、年始に言われているタブーを解説していきましょう。
お正月に家に帰ってくる年神様とは?
日本では昔からお正月は家で過ごすという文化があります。
この理由は、お正月は“年神様を迎え入れる日”という言い伝えがある為です。
ちなみに、年神様とは自分のご先祖様のことで、福を運んで来てくれると言われています。
その年神様がお正月に家に帰ってくると言われてますが、いつ帰ってくるかは分かりません。
そのため、家の中にいて年神様を迎え入れるという理由から、お正月には家でゆっく過ごすという文化が根付いています。
その年神様は元日〜三ヶ日の間は家で過ごすといわれています。
次は年始の掃除がダメな理由について見ていきましょう。
年始の掃除はダメ?いつからOKなの?
前述の通り、年始には年神様が家に来てくれるという言い伝えがあります。
お正月になると門松を飾ったり、鏡餅を用意したりしますよね。
その理由も、年神様をお迎えする為に用意しています。
掃除をしてしまうとせっかく迎え入れた年神様を追い払ってしまうことになります。
年神様は年始の三ヶ日中は家で過ごしています。
福を運んできてくれる神がいるのに、掃除などして追い出してしまわないよう、三ヶ日中は精一杯おもてなしをする為に家でゆっくり過ごしましょう。
では、いつから掃除を再開していいのでしょうか。
それは、三ヶ日を過ぎてから、つまり1月4日以後です。
年神様がお帰りになってから、掃除を再開するのがいいと言われています。
年始にタブーとされてれいることは、掃除だけではありません。
次は、他にも言い伝えられているタブーを見ていきましょう。
掃除以外の年始タブーは?
火を使ってはいけない
お正月はおせち料理を作りますよね。
なぜおせち料理があるかというと、火を使わずに食事をするために作られたのです。
火を使ってはいけない理由は、火の神“荒神”を休ませてあげるため、そして怒らせないためと言われています。
包丁を使ってはいけない
包丁を使ってはいけない理由は、『縁を切る』につながることが挙げられます。
もう1点、一年ケガなく無事に過ごすことを願ってという願掛けの意味も含まれています。
こうした言い伝えから、三が日に包丁を使うのは良くないとされています。
お風呂に入ってはいけない
昔のお風呂は、火を使って薪を焚いて沸かしていました。
前述の通り、年始は火を使ってはいけないという言い伝えから、同じ理由でお風呂にも入ってはいけないと言われている様です。
また、歳神様が運んできてくれた“福”を流さないようにするという意味でも、お風呂は良くないとされています。
私の実家では、元日にお風呂に入ってきれいにしてからお正月の挨拶をしていました。
今は薪でお風呂を炊くことは減ってきていますし、あまり気にしている方も少なくなってきているのかもしれません。
お金を使ってはいけない
年の初めにお金を使いすぎると、その1年はお金が貯まらないという言い伝えがあります。
お金の使い方をしっかりと考え、計画的に使うようにしましょうということから、年始にお金を使うのは良くないとされています。
年始の掃除はいつから再開OK?【まとめ】
年始に掃除がダメとされる理由は、年神様を追い払わない為。
年神様以外にも年始にはたくさんの神様がいます。
神様も含めて、家族全員で過ごしましょう。
日本には様々な言い伝えがあります。
現代では、あまり気にしない風習も多いかもしれませんが、共通して言えることは家族全員でゆっくり過ごすために言い伝えられていることが多い気がします。
毎日休みなく動いてくれている主婦の皆様もゆっくり過ごせるお正月にできると気持ちのいい三ヶ日を過ごせるかもしれませんね。