ゴミの収集時間は朝8時や9時までにしてくださいという地域がほとんどですが、夜中にゴミの回収をしている地位があるのはご存知でしょうか?
慌ただしい朝ではなく、時間に余裕が持てる夜にゴミを出したいと思っている人もたくさんいるのではないでしょうか?
一体どこの地域で、どんなシステムで、行っているのでしょうか?徹底的に調べてみました。
夜中のゴミ出しのメリット・デメリットについても考えたいと思います。
ゴミ出しを夜中していい地域や自治体はどこ?
夜中のゴミ出しを行っている自治体はどこにあるのでしょう?
都市部では飲食店のゴミを民間業者が夜中に回収しているところは、あるようです。
家庭ごみを自治体が夜中に回収しているのは、少ないようですが、福岡県福岡市が、有名です。
そのルールは「ゴミ出しは日没から夜中12時までに出してください」ということでした。
全国の政令指定都市20市のうち、家庭ゴミの夜中のゴミ出しを実施しているのは、福岡市だけでした。
政令都市ではない自治体では、春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市などで行われているようです。
最近では、増加傾向にあるようです。
福岡市で夜中の回収が、始まったのは、1960年代と以外にも歴史があるようです。
福岡市が夜中にゴミ回収を始めたわけとは?
では福岡市は夜中のゴミ出しをはじめるきっかけはどのような事情からだったのでしょうか?
もともとゴミは農家の肥料や家畜の飼料に利用されており、収集作業も専業者ではなく、農業など他の職と兼業でされていました。
そのため本職の前に早朝にゴミの収集をしていたことが、夜中の回収の前身になったようです。
本格的に夜中のゴミ出しが行われるようになったのは、高度経済成長期に入り人口増加に伴い、昼間の交通渋滞を避けるために、交通量が比較的に少ない夜中にする方が効率的だったからです。
自治体が回収を行うようになった現在でも夜中に回収することが継続されています。
ゴミ出しを夜中にするメリット・デメリットとは?
私は、ゴミ出しは朝と長年思っているので、夜中にゴミ出しをするのは不思議に思いますが、どのようなメリットが有るのでしょうか?
まず思い当たるのが、朝バタバタせずに済むこと、そして夜にゴミをまとめておくと、部屋の生ゴミ臭が充満することがあるので、それが防げることがあります。
また、夜中にゴミ出しすることで、カラスの被害が防げることなどがあります。
そして夜中に1人で外を歩く女性が安心できることなどもあります。
交通渋滞がないので、作業もはかどりそうなこともメリットでしょう。
では、デメリットはどうでしょうか?
ゴミ収集車の音や作業員の人の声がうるさいこと、深夜に作業するので深夜料金がかかることで人件費が高いようです。
福岡市では、音や声を抑える対策として車の後ろに「集音マイク」をつけて運転手とやり取りしているそうです。
こうすることで、大きな声を出す必要がなくなるのでクレームも減りそうです。
また分別もシンプルで、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「空きビン、ペットボトル」『粗大ゴミ」の4種類だけです。
空き缶やガラスの破片などはすべて「燃えないゴミ」として指定のゴミ袋に入れて出すだけです。
小型家電も指定の袋に入り破れない重さであれば出すことも可能です。
転入者が多いのであえて分かりやすいルールを設けているそうです。
なんとシンプルでうらやましいかぎりです。
ゴミ出しが夜の地域はある?【まとめ】
夜中のゴミ出しは、福岡市民の方は満足されていることが多いようです。
夜中のゴミ出しの方が、色々とメリットがあるようなので、個人的には導入してもらいたいものです。
いい制度だと思うので、多くの地域で積極的に採用してほしいですが、多くの自治体では人件費などコスト面から導入するのは難しいそうです。