お正月のお飾りを飾り付けたり、おせちなどのお正月料理を用意したり...など、お正月ならではの風習やマナーがあります。
お正月には新しい年の神様をお迎えして、神社に初詣に行ってなど、神事なイメージがあるのですが、仏壇のお供えにもお正月用のマナーがあるのかな?と疑問に思ってしまいました。
そこで、ここでは役に立つお正月のお供えのマナーをご紹介してみようと思います。
お正月前の仏壇の準備やお供え、新年の挨拶で仏壇にお供えをするときの注意点などを調べてみましたよ。
ぜひ、ご参考にしてみてくださいね。
仏壇のお正月の準備は?何をお供えする?
お正月は神事と捉えられることが多いと思いますが、1月と8月に「地獄の釜の蓋が開く」と言われ、仏教でもお盆と並んで大事な祖霊祭祀の行事なのです。
では、お正月にはどのような準備をして、何をお供えすればよいのでしょうか?
まずは、仏壇もきれいに大掃除して気持ちよく新年を迎えることができるようにします。
お正月だからと言って大きく変わるところはないのですが、打敷という布を敷いたり、松に梅や南天などを取り混ぜたお正月らしい花でいつもより華やかに飾るといいですね。
お正月は元来、米の収穫を祝うための先祖供養のお祭りだった名残で お餅を供えるそうです。
お膳は精進料理をお供えしますが、お正月はみなさんと一緒のおせちをお供えするのがいいと思います。
他に、お菓子や果物などみなさんが召し上がるものをお供えして、ご先祖様と一緒に新年を祝いましょう。
お正月の仏壇のお供えののしは?
お正月の仏壇のお供えにのしをつける場合は、少し迷ってしまいますね。
おめでたい新年だから紅白?でも仏壇だし...
お正月は何度あっても嬉しいおめでたいことなので、水引が紅白の蝶結びのものを使いましょう。
表書きは「お年賀」として、薄墨ではなく濃い墨で書きます。
名前は誰だかはっきりわかるように、フルネームで書くようにします。
親戚のお宅だとほとんどが同じ名字なので、フルネームでないとわかりづらいですもんね。
お年賀は元旦を避けてなるべく三が日か、遅くとも松の内までに届けるようにしましょう。
松の内は地域によって1月7日、15日、20日と、違いがあるようです。
みなさんの地域はいつなのか、きちんと確認をしておきましょうね。
お供えにお金を包むときは?
お正月の仏壇のお供えにお金を包む場合もありますよね。
この場合も、表書きは「お年賀」として赤白の蝶結びののし袋で包みます。
相手の負担にならない金額で、3000円から5000円を包むのが一般的です。
このとき、できればきれいなお札を用意できていると気持ち良いですね。
お菓子などのお供え物が多くて食べきれない場合があるかも、と考えてお金を包む場合があると思いますが、個人的にはお金を包んだ場合でもちょっとした気持ちだけの菓子折りをつけると、温かみを感じられるのではないかと思います
喪中の時はどうする?
喪中の時は四十九日まではお祝い事を控えるので、四十九日前の場合にはお正月は行いません。
喪中のお宅にお正月のお供えを贈りたい場合は、松の内が明けてから訪問するのがマナーです。
この時、のしの表書きは「お年賀」ではなく、「寒中見舞い」としましょう。
もし都合で松の内までに訪問する場合は、のしは無しで手土産として持参するのが良いでしょう。
お正月の仏壇のお供えについて知りたい!【まとめ】
お正月の仏壇のお供えについて、基本的なことを見直してみましたが、いかがでしょうか?
地域やお宅によって少しずつ違いはあると思いますが、基本的なことを押さえておくとドキドキしなくてすむし、安心ですよね。
きちんとしたマナーで迎えたお正月は、自分にとっても相手にとっても気持ちがよく、きっと良い一年の始まりになるはずです。
仏壇にも、気持ちを込めたお供えをして、感謝の気持ちで手を合わせましょう。
良いお年をお迎えください。