赤ちゃんが生まれて7日経つと、お七夜という行事が行われます。
お七夜には両親や祖父母、親戚が集まって盛大にお祝いをするものだったのですが、今では家族だけで行われることが多いです。
お七夜のお祝いに祖父母が招待された場合には、お祝い金はどのくらいの金額が相場なのでしょうか。
また、手土産はどのようなものがいいのでしょうか。
お七夜とは?
お七夜は「おしちや」と読み、平安時代からとお七夜の歴史は古いです。
平安時代の貴族は、赤ちゃんが生まれた日を「初夜」、3日目を「三夜」、5日目を「五夜」、7日目を「七夜」、9日目を「九夜」といって、奇数日に出産を祝う「産立ち(うぶだち)の祝い」となずけていました。
この中から、お七夜と言う言葉だけが、今でも言い伝えられています。
それがどうしてからわかりませんが…不思議な感じですよね。
今では当たり前のように感じていますが、昔は生まれてすぐに亡くなる赤ちゃんが多かったことから1週間無事に経ったことでお祝いをしたようです。
お七夜は、赤ちゃんの命名式でもあり、「名づけの祝い」とも呼ばれています。
赤ちゃんとその子につけた名前をお披露目し、家族や地域の人々、その土地の産神(うぶがみ)に報告します。
お七夜のお祝い金の金額相場は?
お七夜に招待された場合は、お祝いとしてご祝儀を持っていく必要があり、万が一招待されたにもかかわらず都合が悪くて行けない場合は郵送でご祝儀を送ります。
お七夜にはお祝いの食事が出ますから、おもてなしを受けると分かっているにも関わらず手ぶらで訪問は出来ません。
お七夜のお祝いの金額は、5,000円から10,000円が相場となりますが、パパやママが忙しいことを汲み取り、ねぎらいの気持ちで多少額をあげることもあります。
お祝いの贈りのもは?
お七夜の席に招待されたときのお祝いは、出産祝いとして、ベビー用品を贈ることも多いと言われていますが、すでに出産祝いを贈っている場合には、花束、ケーキ、お酒、果物を贈るのがおすすめです。
また、赤ちゃん用のおもちゃもおススメです。
出産祝いとお七夜祝いをを一緒に送る場合には、表書きを「御祝」としておけば、出産祝いとお七夜祝いの両方を兼ねる意味となります。
お祝いの品と一緒に、お祝い膳の費用を負担する程度の現金を「御酒肴料」と表書きして渡すと、さらに喜ばれます。
お七夜当日に持参し、表書きには祝命名、祝御七夜、御酒肴料、御祝と書くのが望ましいとされています。
お祝い金を贈る際には、水引は紅白ちょう結びにします。
お七夜のお祝いのお返しは?
祖父母からお祝い金やお祝いの品をもらった場合には、お返しはどうすればいいのでしょうか。
お七夜のお返しは、祝い膳でのおもてなしがお返しになります。
ですので、いただいたお祝いに対してのお返しは必要ありません。
もし、菓子折りなど手土産を用意する場合は、表書きを「命名内祝」として命名紙をつけるといいでしょう。
お七夜の「お祝い金」について【まとめ】
お七夜は、平安時代から受け継がれている、重要なお祝い事です。
昔は親戚まで呼び、大勢で行っていましたが、最近では家族だけで行われることが増えてきました。
祖父母まで呼んでお祝いをする家庭も多いですが、祖父母が招待された時のお祝い金は、5,000円から10,000円が相場だと言われています。
お祝いの品には、花束やケーキ、果物がおすすめです。
おもてなしがお祝い金のお返しだと言われており、改めてお返しをするを行う必要はありません。
お七夜は、命名式とも言われています。
赤ちゃんとその子につけられた名前を報告し、みんなで、盛大にお祝いしましょう。